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楽器製作工房のある家です。
1階に工房スペースと小さな打ち合わせ室、2階に住戸があります。
1階の個室は製作した楽器を展示するようなスペースにも使える想定で道路に面して大きめの窓を取りました。
また、工房使いの時に建物周囲で作業を行うかもしれない事から工房玄関と住宅玄関をつなぐ出巾90センチほどの庇を巡らせ外観デザインのポイントとしています。
さらに外観上のもう一つの特徴が折れ曲がった屋根のラインです。
専用住宅なら必要無い要素かもしれませんが将来に「楽器ショールーム」を強く主張する使い方になった場合に広い通りから目を引くようにデザインしています。
2階の住戸内はLDKと主寝室と子供室として使えるロフトがあり、寝室から脱衣室へはクローゼットを通り抜けて行ける家事動線を考慮した計画としています。
お施主様御主人はスチールギター作りの職人で工房のある自宅を建てたいとご希望していました。
土地探しから御相談をいただき、数々の候補の中から価格や広さ、工房使いのためアプローチの良さなどを吟味してこの土地に決定。
1階をほぼ全て工房に面積を割いたため、住戸の為の面積をコンパクトに収める必要がありました。
そのためロフトを作り子供室にしています。
大変よろこんでいただきました。
現場施主定例も何度か行い、家づくりに楽しく参加して頂けました。
土地探しからの御相談で、沢山の土地をチェックして希望の面積が取れるか?工房のためのクルマの駐車が出来るか?
また、工房という特性上周辺環境が静か過ぎても近隣迷惑になるかも、と色々思案しながら土地を探しました。
お施主様への確認事項などをメールでやり取りしましたが、若いご夫婦のレスポンスの早さが印象的でした。
さすがネットネイティブ世代と感心いたしました!
スカイラインに変化を付けた外観
半クローズがご希望のキッチンスタイルを採用。 階段の手すり壁にテレビを設置しています。
ロフトへの階段を中心にシンメトリーなデザインでまとめた。 引き出し家具はイケア製で、統一感を作るために造作カウンターを引き出し上に設置。
楽器作りをする工房スペースです。 床は工場などに使用するコンクリート金ゴテの上塗り床仕上げ。
南向きのバルコニーに開いたリビングダイニング。 階段を上がるとロフトへ。
工房への入り口はコルテン鋼調の仕上げの引き戸です。 正方形の窓は将来、楽器ショールームとしても使えるように大きめにデザイン。
工房使いのためドア周囲には雨かかりの無い軒下空間を多めに作りました。
工房内の個室です。 打ち合わせスペースや将来は製作した楽器の展示をするショールームとしても使用可能。
工房の作業に必要な業務用1層シンクを配置しました。 黒のドアはトイレ。
できるだけワンルーム的に広い空間を取るために構造設計を行いました。
工房と住戸は別々の動線を用意しています。 住戸玄関内から工房への動線も確保。
住戸の玄関スペースです。 2人程度が一度に靴を脱ぎ履きできるように上がり框ラインを斜めに配置して長く。
2階のバルコニーの先に見える空に向かって上がる階段。
バルコニーの窓は下段がアルミサッシュで上段は木製製作FIX窓。 一体感をみせつつ木製製作でコストを圧縮している。
隣地の商業施設からの視線をカットするため斜めに壁を立ててバルコニーのプライバシーを確保。
キッチンから見るリビングダイニング。 黒い階段の上にはロフト。
引き戸の先は寝室。 寝室からWinクローゼットを通り抜けて洗面所へ抜けられる裏動線がある。
左右対称のロフトは将来子供が生まれた時には子供部屋に。
ロフトから見下ろすリビング
天井高を生かした間接照明を採用
バルコニーの先の隣地ビルはこちらが側に開く窓が少なかったので、思い切って大開口を作っています。
外観夜景 広い道路から目を引くようにデザインしました
外観夜景