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木更津の家は敷地が大きいので建て物も実にのびのびしています。
和風のイメージでありながら現代的に表現する方法を模索したデザインになっています。
これは食堂からキッチンを眺めた画像。 中央に前回の食器戸棚。床はチークの縁甲板、建具のフラッシュ戸もチークで色のトーンを統一している。 壁は漆喰、天井や構造材はベンガラ塗装を施している。ベンガラ塗装を行うのは、防腐、防汚などがあるが木目や節を均一な色の中に控えめに表す効果が大きい。
吹き抜けの様子がはっきりする画像。 画像の左側に庭への出入り口となるドアが一カ所ある。 視覚的な解放感、閉じることで得られる落ち着き、双方を両立させる計画。
キッチンからリビングダイニングを望む画像。 大屋根のかかり具合、2階部分を支える太い梁、棟には大黒柱から伸びる通しの丸太梁、など構造的な力強さを感じるアングル。 左手には庭に開放する大型ガラス面が続く。
システムキッチンは既製品を使うことはあまりなく大工さんが箱を作り、建具屋さんが扉を制作、ベンガラ塗装で仕上としている。 カウンターのステンレスはオーダー品で自由な寸法が可能。 レンジ周りの壁はダイニングの壁同様、漆喰に見えるが白つや消しのガルバリュウムを用い、漆喰壁のように扱っている。
素材はクルミ。大きさは1000×2000×40厚。 テーブル上に現れている黒のスチール部で全体を支えている。 ベンガラの黒紫色と、このチーク色がよく馴染み重厚な雰囲気を作る。
客間としても使われる。 仕様は障子、畳以外は他の諸室と同じ。 天井は2階部分の乗る平らな部分。 傾斜天井部は屋根がそのまま表れている。 障子は白木のままだが、年月がたてば、畳同様日に焼けて茶色味がまし、現状よりは落ち着いたスペースになるだろう。
1階の個室の画像。 右側は外壁の板張り部分をそのまま室内に取り込んでいる。 べんがらを使用するとき壁は、漆喰など白壁にすることが多いが室内に十分な光が常に得られる場合は落ち着きを生み出す目的で板壁にすることもある。 あえて室内の壁を濃い色で塗る事、柱や梁についても同様だが無塗装の白木の場合とは全く異なるインテリアとなり、時に力強さであったり、高級感、懐かしさであったり、包み込まれるような落ち着きを感じさせたり色彩には様々な力が潜んでいる。
階段には滑り止めを。 素材は竹(黒竹)で、半割にして溝に埋め込んでいる。 手すりが取りついている柱の右側にはリビングダイニングが広がる。 階段を上りきった先の窓上部は3角形の天井が見える。
大屋根のこう配をそのまま室内に取り入れのびやかなインテリアにしている。 左下の窓からはリビングダイニングを見下ろすことができる。
扉の画像。 黒紫色部分はベンガラ塗装。下地はラワン合板のフラッシュ戸、中央には引手兼用の溝付きでこれはスプールスにオスモを塗っています。 黒竹をこの溝に沿わせ全体として粋な風情を醸し出します。
正面には格子戸があるが引き込んだ状態。リビングやダイニングを眺める。 このホールの白壁は上から見ると右側の白壁と合わさりカタカナのハの字になっていて奥のリビングの光景に集中させる。 左手の白壁内側はゆとりあるトイレのスペースになっている。 明るさと暗さのバランスが程よい空間になっている。
式台の木目や床との段差部に床材と同じチークを使用。
玄関入り口の床部分をアップした画像。 床の安山岩は表面に細かな溝が切ってある。方向性があるので市松模様に張っている。 壁と接する部分は房州石。 建具枠の下部は銅板をまいてある。床の水洗いでも腐らない伝統的な工夫。この銅版のくすんだ色とベンガラは相性がいい。
画像の黒壁部分はベンガラを木部に塗っています。2階についても同様で、黒壁部分は1階の格子に使っている角材を隙間をあかせず詰めて打っています。 1階部分は平板を重ねて使用していますが1,2階、壁の表情に差が微妙に現れています。 2階のサッシ両サイドの枠はビルのカーテンウォールのごとくシャンパングレーの金属板で全体を覆っており、窓下に水平に延びる雨押さえ板とともにシャープな線を出しています。