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べんがらを塗装した構造体を見せた傘のような大屋根で囲われた一体の空間は、小さな空間に広がりを持たせ、中央には2階の領域を繋ぐブリッヂを設け、来欄間を手摺にはめ込むなど、遊び心のある空間とした。
藤本が35歳の時に設計した住宅で施主は育ちました。30年を経たその家は閑静な鎌倉の谷戸にあり、楽器をこよなく愛するご両親、という家庭環境でした。
そのせいかテーマとして与えられたのは「五感を育む住まい」。
結婚して今度は自分たちに授かった小さな命を育む住まいです。
深いけらばの出を持つ屋根や庇を設けることで、夏場の強い日差しが室内に入るのを遮り、冬場の高度の低い太陽光は吹き抜け空間を通して奥まで取り込む。
キッチン上部の西側窓は、遮熱高断熱複層ガラスとし、西日対策としている。べんがらを塗装した小屋組の野地板のラーチ合板は、この窓から入る光を受け、いぶし銀のようににぶく光り、木目が浮き出て銘木に見える。
実際できあがって、屋根の梁組が見えるのが気に入っています。夜、帰宅する時に、外から窓越しに見えるのが良いです。友達も、この家に来ると、上を見上げています。
大工さんを始めとする職人さん達は皆すごいと思います。例えば、階段やブリッヂなど、よくぴったりと納めるなぁと思います。
この家に住んで、月や星を眺めるようになりました。2階の窓から見て楽しみます。
手前の道路に向かって開放する住まい。家全体をガルバリウム鋼板で包む。鎌倉谷戸の湿気対策。二階の開閉窓は小豆色のガルバリウム小波板の中に仕込む。
庇は中央の柱、両端部の腕木で支える。
室内は右からリビングの土間、中央:ダイニング 左:茶の間とつながり、床レベルが奥に行くにしたがって上がり、茶の間から庭を見おろし子供の遊ぶ様子をそれとなく伺いやすく。
手前は土間リビング、正面のダイニング手前で靴を脱ぎます。さらに奥に和室を望みます。和室の床はさらに上がっているので、1階は大きく3段階の床レベルになっています。奥の和室に座っていても手前の庭がよく見えます。
階段はヒノキの一枚板を使う。壁は漆喰の白ですが、あとは濃紫色のべんがら。陰影の美しさを見せます。
右の奥は将来子供のゾーン、手前は楽器の間。普段は楽器が置かれている(フェンダーのエレキギター)ステージにもなる場所。 ブリッヂを渡って右手奥の障子が寝室。