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設計を担当
マンションの一室を、妻と将来生まれてくる子供と住むためにリノベーション
した計画です。3 L D K だった部屋の間仕切りを取り払い、寝室とリビングキッ
チンだけの間取りにしました。
キッチンの周りに家族が集まる暮らしを求め、アイランドカウンターを中心に
リビング、キッチンが一体になった部屋にしました。カウンターで宿題をする
子供の面倒を見ながら料理をする。広々としたキッチンは夫婦2 人で料理を
しても狭さを感じません。勉強の分からないところは、寝室にあるホワイトボ
ード塗料を塗った壁を使って、勉強を教えます。宿題が終わったら収納式のテ
ーブルで食事し、食後は白く塗装しただけの壁に、プロジェクターで映し出し
た大画面で映画を楽しみます。
L D K を機能で明確に分けずに混在させる、家族のコミュニケーションが生ま
れる家となりました。
結婚を機に夫の実家であるマンションの一室を、リノベーションして住むことになりました。お施主様からは、キッチンを中心に家族が集まる場所があること、広々としたリビングと寝室
エアコンの風が苦手なので、断熱材を壁に仕込み2重窓をつけ、冬暖かく夏涼しい家であることなどが望まれました。
間取りは3LDKから部屋数を減らし1LKに変更しています。キッチンを部屋の中央に配置すると、部屋のほとんどをキッチンが占めてしまうため、和室をなくしリビングを広げました。
元和室スペースはプロジェクターを使って映画を観る想定で、なにもない余白の空間にしています。
キッチンを既存の配置から90度回転させ、キッチンの延長でテーブルカウンターをバルコニーまで伸ばしました。
頭上を覆うレンジフード、吊戸棚は壁側に配置し、リビング側にアイランドカウンターのみを置くことで、仕切られている感じをなくしています。
テーブルと一体になったキッチンと相まって、境界のないリビングとキッチンがひとつながりになった空間をつくりました。
外壁に面する壁に断熱材を詰め、サッシには2重窓をつけています。
家造りで私がこだわった部分はキッチンと塗り壁というところでした。好きな料理がしやすいように、腰を曲げなくてよいカウンターの高さ、土鍋や調理道具を出し入れしやすい棚の位置、引出や扉の開閉時にかかる力加減、調理家電を使いやすいようなコンセントの位置を身長に合わせて作ってもらえたのがうれしかったです。味噌や漬物といった発酵食品、果実酒やシロップなどは一度に作る量も多く、重いので動線が短い方が体も楽ですし、手間も省けるので作る楽しみの方が勝ります。子供が成長したら一緒に味噌を仕込んだり、パンをこねたりしたいです。壁については、海外にいる友人が、「壁がボロボロになったから」「子供が生まれるからピンクにしたの」などと自分達で壁の色を塗り替えたりして、大変だけれども自分が住む家の手入れ、新たに迎える家族を思っての準備作業っていいなという憧れがあって。プロジェクターで壁に映画を映して家族でmovie nightという時間も持てて心地よい、楽しい我が家になりました。
壁と天井の塗装工事をワークショップ形式にしました。
夫の実家ということもあり、同じマンション内に住む小学生時代の同級生が来てくれたり、懐かしい友人と10年ぶりの再会したりできました。
ただ工事を発注してきれいにして住むのとはまた違った、通常のリノベーションでは語られない貴重な体験ができたと思います。
ほこりが気になるキッチン周りは扉付き収納、ワークデスク上部はインテリアや趣味のものを置いて楽しめる見せる収納としています。アイランドカウンター上部天井のガス管はインテリアグリーンを吊るして楽しむことができます。
キッチンで料理をしながら、ワークスペースで勉強する子供の宿題をみてあげたり、アイランドカウンター越しに子供が料理のお手伝いをしたり。キッチンを中心に家族の生活が回ります。ワークデスク下には小さい引き出しを設け、散らかりがちな筆記用具をすぐにしまえるようにしています。
リビングのプロジェクターから向かいの白い壁面に投影して、大画面でホームシアターを楽しめます。
アイランドカウンター下は引き出し式の大容量の収納となっています。カウンターのリビング側の側面は跳ね上げ式のテーブルとなっており、友人が集まるパーティーなどにも対応できます。
完成した料理を振り返ればすぐに配膳できるアイランドカウンターは、食後の片づけの手間も省け、忙しい子育て世代の日常を快適にします。 ホームパーティーの際も、来客者との会話を楽しみつつ、手早くもてなすことができます。
火力の強いコンロとオーブンは料理好きなお施主様からのご要望でした。カウンターでビザを作り、オーブンで焼く事を想定してカウンターの天板は人工大理石にしています。
寝室のアクセントになっているシナ合板の壁には、マグペイントのスケッチペイントを塗装しており、ホワイトボードのように子供がお絵描きを楽しむことができます。
寝室の天井はあえて既存クロスをはがしただけにしており、天井の模様がシンプルな空間に遊び心を加えています。
寝室からつながるウォークインクローゼットの扉は、近所の古屋が解体されるときに引取った建具を再利用しています。ウォークインクローゼットには廊下側に出る扉もあり、スムーズな生活動線を確保しています。
将来的に仏壇を置けるようなスペースとして設けた床の間です。床面は工事で出た端材を再利用したウッドタイルで、日頃からDIYを楽しんでおられるお施主さまご自身に敷き詰めていただきました。
大容量の収納力を持つウォークインクローゼットです。廊下側から入り、寝室へと抜けられます。床はtool boxのスクールパーケットというフローリングタイルを斜めに張ることで空間をカジュアルな雰囲気にしています。
洗面台周りはオープン収納とすることで、日常的に使う化粧品などがワンアクションで取りやすくしています。むき出しのパイプスペースや水道配管のラフさに印象的な丸ミラーとデザイン性のあるヘキサゴンタイルを合わせることで、空間全体のバランスをとっています。
玄関は白い空間の中にウッドタイルのアクセントウォールが目を引きます。シューズボックス上部の棚はDIYが趣味のお施主様ご自身で作られたものです。
アクセントウォールのウッドタイルも工事で出た端材を利用したもので、お施主様ご自身でDIYしていただきました。ブラケットライトの光とウッドブロックの表情が相まって、温かい印象を与えます。
リビングは既存建具を再利用して制作した3枚引戸で部屋を分けることができます。明るさを取り入れつつ空間を仕切っている上部の欄間も既存の型板ガラスを再利用しており、かつてのご実家での思い出が感じられます。
リビングの間仕切りとなる4枚引戸は既存の建具に寒冷紗という農業で使われるネットを重ねて制作しています。既存建具のシルエットが光を通して浮かび上がり、シンプルながらも他にはないデザインの建具です。
古屋のアルミサッシに使われていた型板ガラスを、解体時に引取り再利用して作った欄間です。今はあまり見られない模様がアクセントとなっています。
床の間の床面は工事で出た端材を再利用したウッドタイルを日頃からDIYを楽しんでおられるお施主さまご自身に敷き詰めていただきました。お施主さまも工事に参加することで、これから住む家への思いが一層深まったと思います。
寒冷紗はキッチン側のみに張ってあり、裏面は古屋から引取った建具のままです。
押入れの位置は既存のまま。幅と高さを少しだけ小さくしました。襖の襖紙を剥がし、内側に農業用の寒冷紗を2重に貼っています。