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設計、施工、監理、土地・物件探しを担当
木工や陶芸品に傾倒するK様。
玄関は網代天井や洗い出しの土間、組子細工を効果的に採用し
住まいの顔に相応しく、繊細で美しい空間に。
生活感を極力削ぎ落とし、日々の喧騒を忘れさせてくれる住まいを求め
住み手の想いを空間に編むように作りあげたリノベーション。
結婚するときに「数年後には家を購入したいね」という話をしていました。3〜4年住んでいた賃貸マンションの契約更新のタイミングが近づいてきたこともあり、この機にと思い住まい探しを始めました。ただお互いに理想とする家のイメージはバラバラで、わたしは平家の一戸建てをDIYして暮らしたいと思っていましたが、主人は新築のマンションに住みたいとの要望。話し合いの末に二人の条件の間をとって、平家のような空間へとリノベーションすることを前提としたマンションを購入することになりました。
立地は主人の職業柄、転勤が多いためJRの特急が停まる駅で、わたしは勤務地が伏見なので地下鉄が通っている金山か千種か大曽根が候補でした。マンションも平家のように住めるよう80㎡以上の広さがあり、さらに風通りの良い角部屋は最低条件で考えていました。あとは駅から徒歩5〜10分圏内で探していたところ、この物件にたどり着いたといった感じです。
叶えたかったことの一つは、好きな作家の先生がデザインした陶器の洗面鉢を家に置きたいと思っていました。それから白い天井は嫌だったので、絶対に木にしたかったこと、建具には組子を入れたいとも考えていました。あとはもともと平家に住みたくて、特に縁側がほしいと思っていたので、そのイメージに寄せようと思ったら和空間がいいかなと漠然と考えていました。主人も椅子に座って過ごすより、畳に寝転がってテレビが見れるほうがよかったみたいなので、自然と和のテイストになりました。ルンバも置く予定だったので、床はフラットで家具は10cm高さをもたせて、隅々まで動けるようにとの要望もさせていただきました。
物件探しの時にグループ会社のRエイジ不動産にお世話になったのですが、そこの紹介でリノキューブを知りました。リノベーション会社は他にも1社、検討していたところはあったのですが、過去の事例を見た中で、リノキューブさんの方がわたしたち好みのリノベーションをやっていただけそうだったこと。面倒なやり取りをせずにグループ会社内で不動産を購入してその流れでリノベーションもできるというのも魅力でした。
スタッフさんの対応もとても良く、特にデザイナーさんは親身に対応してくださいました。打ち合わせで新しく入れる予定のベッドのメーカー名・品番をお伝えすると、わざわざショールームまでいってサイズを計ってきてくれて、そのベッドに合うようにスイッチの位置だったり、壁掛けテレビの補強材の位置とかを調整してくださいました。
打ち合わせは楽しかったことしか覚えていないのですが、特に内装の素材や色を決めていく過程が一番楽しかったです。打ち合わせた内容をデザイナーさんがパースにしてくれると、立体感も感じられて「なるほど!」とわかりやすかったです。
工事が始まってから一番覚えているのは畳コーナーの襖を作り直したことです。この取手の部分は主人とわたしで陶芸体験に行ったときに手作りしたものなんですが、厚みがあって普通の薄い襖だと取り付けることができず、厚みのある襖に変えてもらったんです。さらに和紙を貼ってもらったんですが、素人が作った歪な取手を埋め込むのは大変で、シワができてしまったり、模様のつなぎ部分がズレてしまったりとすごく苦労されたと思います。
住み始めて約1年半になりますが、家を作るときに玄関と洗面に自分の中では気持ちを注いでいて、玄関はやっぱり広く作っておいてよかったと感じます。雨が降って帰ってきたときも、二人分の傘を広げて干しておけるし、玄関横には収納棚があるので、傘立てとかスーツケースとかちょっとした倉庫代わりに使えていてすごく便利です。想定以上によかったと感じたのはガスコンロ。最近の物はオート調理機能が進化してて、お肉とか野菜を入れておけば、あとは塩・胡椒などで味付けするだけで一品が完成しちゃうんです。土鍋のご飯も、炊き→蒸らしまで自動でやってくれるので、とても重宝しています。
あとは床暖房ですね。足元が温かいので冬場は本当に助かっています。