注文住宅

美容室と光庭の家

費用:

3000万円

実施エリア:

長野県

実施時期:

2012年

内容:

《『コの字型』39坪の店舗(美容室)併用住宅》
建築主は30代の夫婦で、奥さんが美容師。
住宅建築をきっかけに独立開業する為、小規模な美容室を含んだ店舗併用住宅を希望されました。
敷地は北側道路接道で、高低差が1m。予算より「美容室+住宅=40坪以内」に組込む必要がありました。
北側接道の条件より、美容室と来客駐車場は北側道路側とし、住宅は南側へ配置。ここで北向き配置の美容室へ「明るく開放的な室空間」の要望があり、配置との矛盾状況の解決策として、住宅部と美容室部の機能分化と空間のフレキシビリティーを考慮した『ライトコート』を用いた『コ』の字型プランに至りました。

《隠れ家的な小さな美容室》
周辺環境は一面の田園地帯で、北に浅間山を代表とする山麓の絶景が望めます。
「隠れ家的な小さな美容室」のイメージで、ほんのりと美容室らしさを醸し出すように、唐松板壁部が美容室部/白い塗壁部が住宅部とし、シンプルでナチュラルな色彩としました。
軒裏の板張りと窓形状の統一を計り、美容室と住宅を区分しつつも 一体的な建物となるようにデザインしました。

ライトコートに面したリビング1

美容室の明るさと開放感を確保する為に設けた「ライトコート」は、来客が不在時はリビングの延長空間に変換できます。
日常生活の中で、天気の良い日はライトコートで朝食をしたり、友人とお茶を飲んだり、昼寝をしたり。
リビングが一転して半屋外のような気持ちの良い空間に。

ライトコートに面したリビング2

リビングの吹抜けによって、より一層の広がりと明るさをもたらしています。
南上部のハイサイドライトからは日射しが降り注ぎ、 室内は光で満ち溢れています。
「住宅部30坪+美容室9坪」で各々が極狭面積ではありますが、
この面積数値を大きく超越した体感空間を実現出来ました。

吹き抜け

リビングの吹き抜けは、空間に広がりと暖気を2F各室各室へ循環する役割を担っています。

個室

リビング吹き抜けに並んだ勾配天井の個室。
将来の書斎・子供室へ使用予定です。

美容室カットルーム

9坪(29.8平米)の極狭面積の美容室ですが、ライトコートの空間の延長効果によって明るく開放的な室空間を実現しました。
また勾配天井と欄間窓にて南側上方への空間も広がり、青空から日射しも射し込みます。
カット鏡の間の窓には、浅間山の山麓が垣間見え、敷地の高低差によって道路からの視線は感じません。
唐松板張りと白い壁でまとめられた室内には、植物の緑が良く似合います。

美容室バックヤード

美容室バックヤードと住宅勝手口は兼用スペースとしています。

美容室エントランス

美容室部は2.9m×8.2mのシンプルな長方形空間。
限られたスペースでは、機能分化の間仕切りを格子としています。
お客様の視線を適度に遮りながら、レジカウンターやシャンプースペースの区分を格子で行っています。

共有される光庭『ライトコート』-1

ライトコートは、美容室の明るさと開放性を生み出すと共に、住宅側からも連続しています。
美容室へ来客時は美容室の延長空間として、 来客不在の際には住宅側リビングの延長空間として、
両空間に対してフレキシブルに属性が変化できます。
住宅部と美容室部の適度な距離を保ちながら、両空間に開放感を演出する大きな役割を担っています。

共有される光庭『ライトコート』-2

ライトコートの閉じた屋外スペースは外部からの干渉も受けず、まるで青空天井の一つの部屋のようです。
庭の中心に植えたヒメシャラも家族の一員のように一緒に生活を演出してくれます。