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「よくある分譲マンション」をリノベした専門家の自邸。子供たちの個室、W.I.Cもワークスペースもある見違える空間に!
(OFFのときは写真にマウスオーバーで表示)
設計、監理、プロデュース・コーディネート、インテリアを担当
マンションリノベーション(埼玉県・入間市)
建物概要
構造規模:鉄筋コンクリート造6階建て(4階部分)
延床面積:約65.00㎡(19.66坪)
家族構成:夫婦+子供2人
建築工事費:800万円
築25年、床面積65㎡前後3LDKタイプのよくある分譲マンションを、
2LDK+ベットコーナーのある空間へフルリノベーション。
フルリノベーションたど色々な事が可能ですが、
コストを抑える為に、水回りの位置はいじくらずに計画。
天井は、ボードを剥がしてみて、電気の配線状況を確認しながら、
そのまま天井有りとする部分と、躯体を表しに出来る部分を
判断しながら進めていきました。
床は、優しいピンク色が特徴の「クルミ」の無垢板を採用。
その他、キッチン吊戸や本棚等、造作の家具類達は、
ラワン材を使って製作し、
ミッドセンチュリーの深みのある家具に合う様に、
全体的に赤味のある木材を採用しました。
壁は、エコフリースという環境壁紙(エコクロス)を採用。
自然素材ではありますが、漆喰や珪藻土と違い、
多少の汚れは、激落ち君等のメラミンフォームで軽くこすると
きれいに落ちるので、小さな子供が居ても安心です。
壁の白と、木材の茶と、コンクリートのグレーが基調になった
空間に、元々あった既製の茶色のドアをアクセントになるよう、
ブルーグレーに塗装しました。
日本のミッドセンチュリー家具の代表作でもある、
カリモク家具のブランドカリモク60のソファー
「Kチェア2シーター」のグリーンと
所々に配置した、観葉植物のグリーンが映える
ミッドセンチュリー風なマンションリノベーションに
仕上がったのではないかと思います。
子供達の個室が必要になる年頃になって来た為に、リノベーションを計画しました。
狭小ですが、家族がいる空間は広く、明るい空間にしていく事が要望でした。
床面積65㎡程度でしたので、各子供部屋は最低限の大きさ(3.75帖程度)とし、LDKを極力大きく取れる様に計画しました。寝室は個室にしがちですがそれをやめ、寝室をリビングの一角に配置する事で、視線が抜け空間以上の広さを感じられるようにしました。寝室とリビングを仕切る壁を腰壁とする事である程度プライバシーも確保できる様にしています。
子供部屋を小さく無駄のない最小限のスペースとする事で、自然と居心地の良いリビングに集まり、そこで勉強する事が増えた気がします。
自宅ですので、この事例での進め方は特にありませんが、
通常では約4-5ヵ月を設計期間とし、見積もり調整期間と約1か月、工事期間を4-5ヵ月が妥当な期間かと思います。合計で大体10ヵ月前後掛かると思いますので、お引越しを考えている時期から逆算して、計画を始められると良いでしょう。
よくある狭めの分譲マンションを、家族4人でどこまで快適に過ごせるか、ある意味実験的な計画ではありましたが、空間の大小をはっきりさせ、かつ共有できそうな部分は共有させることで、狭いマンションながらも家族で過ごす空間は広く豊かな空間に出来る事がわかって良かったです。これをプロトして次につなげていければと思っています。
床は、クルミの無垢材 壁は、エコクロス張り(エコフリース) 天井は、コンクリート躯体をEP塗装(白) 建具や棚はラワン材
正面に見えるのがテレワークスペース。 その奥がベットコーナーとなっています。 机前の腰高の間仕切りによって「動」の空間と「静」の空間を 繋がりながらも仕切っています。
既存の天井を壊し、隠れていたコンクリートの梁と天井を表しとしました。 既存のコンクリート天井には、電線を結びつける赤や黄色の受け材が多数あった為に、天井は白く塗装し、梁だけコンクリート表しとしました。 かえってそこがポイントとなり、天井も白く塗ったおかげで広さをより演出する事ができました。
造作で造った吊戸棚、ブラックチェリーのテーブル、カリモク60のソファーの肘掛けの木枠等の色をそろえて一体感のある空間を目指しました。
部屋とせず、リビングの一角にベットコーナーがあります。 部屋にしなかったおかげでリビングが開放感があります。 テレワークスペースの腰壁が程よく空間を仕切り、開放感がありながらも落ち着きのあるベットコーナーとなりました。
子供部屋は3.7帖
約1帖程のシューズインクローゼットがあります。