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コンパクトな空間をいかに広く見せるか。日本に住む多くの人が考えることだと思いま。Sさん夫妻の53m²の物件のリノベーションもそれが一番大きなテーマでした。
作ろうと思えばたくさん個室も作れるのですが、広さを感じられるよう、部屋全体をワンルームのように使うことにしました。
ただ、キッチンやダイニングとリビングは独立した雰囲気を出したいという希望がありました。そこで、間に1mほどの間仕切りを作り、ゾーニングを明確にしました。
一方、リビングは一段高さを上げたナラ材のフローリングに。部屋の中心に珪藻(けいそう)土の白い大きな壁がありますが、その裏がセミオープンの寝室とクローゼットになっています。
ワンルームとして大きく空間を使いながらも、素材の違いや段差、間仕切りを効果的に使えば空間をゆるくゾーニングし、気分を変えることができます。いろいろなシチェーションでも応用ができるテクニックですね。