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【思い出深い実家の一戸建てをリノべ―ションし、もう一度暮らしたいという想い】
縁側から庭へと自然に広がる視界とともに、心地好い風や光が抜けていきます。
昔ながらの懐かしさが漂う一戸建ての木造空間です。
それもそのはず、ここ板橋区大山にある一戸建ては、お施主様が小さい頃から住んでいた家。
結婚を機に家を出、新しい場所でご家族と日々を過ごす中でも、以前の家への愛着はずっと残っていました。
やがて年月が経ち、家を受け継ぐ機会が訪れます。
思い出深い住まいを空き家にしてしまうのは忍びないとの思いから、リノベーションを決意。
さらに「離れて暮らす親戚が一堂に集まれる場所が欲しい」という思いも。
しかし、すでにかなりの築古住宅。耐震性も気になりました。
それらの安心・安全性を確保しつつ、以前の面影も残したい、そんな新しさと懐かしさを両立させるようなところから今回のリノベーションプランが立てられました。
【計画的改修や耐震補強で再び“現役”の一戸建てへ】
ずっと家屋を支えてきた柱の醸し出す風合いは、大事に住み継いできた証です。
それに見合うように、照明やタイルなどは、お施主様と一緒に楽しみながら選びました。
耐震補強工事による安心も、毎日を快適に暮らしていくために大事な要素です。
ポイントはなんといっても、料理好きなお施主様お気に入りのキッチン。
以前はL字型の小さなもので、古さも気がかりだったそう。スペースに合わせて造作した棚は、パントリー兼カウンターにもなります。
2F部分は寝室として利用するため、トイレやベランダのウッドデッキなど部分的なリフォームだけにとどめました。
「ゆくゆくは外壁の塗装も変えたい」と、今後のビジョンもお持ちのようで、必要な改修を必要な時に、少しずつ進めていけるのも一戸建てならではと言えるでしょう。
一度は離れた住まいですが、相続を機に再びこの一戸建てで暮らしていくことを選んだご家族。
住まいに対する温かい想いが受け継がれ、それがまた次の世代へと受け継がれていく、そんな過去と現在を繋げるようなリノベーションとなりました。
今度はご自身のお子さんやお孫さんと一緒に、どんな思い出をここで築いていくのでしょうか。