注文住宅

本天沼S邸-領域を明確にし、内外の連続性をつくりだす石壁-

面積:

140㎡

費用:

4500万円

エリア:

東京都

実施時期:

設計期間 2015.12~2016.05 施工期間 2016.06~2016.12

内容:

内外を貫通する一枚の石壁が特徴の家です。この壁はファサードを構成する重要な要素であり、その先が私的領域であることを示しています。更に外部から室内まで石の仕上げが連続することで人を誘うとともに、内部の開放感を強調するなど、非常に多くの役目を担っています。
もうひとつ、北側外壁に沿って設けられたスリット状の吹抜けもこの住まいのユニークな部分です。隣戸が非常に近接しているため北面に窓は一切設けず、代わりにこの吹抜け上部全面に設けられたトップライト(その一部は電動モーターにより遠隔操作で開閉します)によって採光や通風を確保するアイデアです。風や光の流れを考慮したために傾斜させた壁(1階天井のチーク材仕上げがそのままこの傾斜壁までつながっていきます)も空間のアクセントとなっています。
階段はこのスリット状の吹抜けの中を上っていく構成です。2階は全く廊下のない、室が連続するだけの回遊プランで、非常にフレキシブルかつ少しユーモラスともいえる設えになっています。

このプロジェクト事例を手掛けた建築家

遠藤誠

建築家 / @東京都

「そこに在るべくして在るような建築」 を目指して設計したいと思っています。 近年の建築雑誌を賑わすような作品の傾向 (他よりも抜きん出ることに主眼が置かれ、奇をてらうことを意識しているような・・・)に対しての不信感から、最近そんな風に思うようになりました。在るべくして在る姿=必然たるデザインとは、一見地味で目にとまりにくいものかもしれません。その割にそれを追求し極めるためには多大な時間と努力を要する、効率の悪いものとも思われるでしょう。しかしそういう姿勢から、時代の流れに迎合しない、深く、長く愛されるデザインは生まれると考えています。 建築にはまず使う人がいて、敷地があり、それをとり巻く自然環境、社会環境、経済環境などさまざまな条件があります。そこに在るべき建築の姿とは?それは建築家の頭の中にあるのではなく、すでに存在している。設計という作業はそれを探し出すことであると考えています。

遠藤誠

建築家 / @東京都

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