注文住宅

若林M邸-既存樹木を活かした3つの中庭を配する棲家-

面積:

125㎡

費用:

3500万円

エリア:

東京都世田谷区若林

実施時期:

設計期間 2012.12~2013.04 施工期間 2013.05~2013.12

内容:

年配のご夫婦のための住宅です。
古屋が建つ敷地に初めて訪れた際、世田谷の一等地であるにも関わらず緑が豊かな、まるでお屋敷のような佇まいに驚かされました。敷地の大きさに対してご要望の建坪はゆとりのある計画であったため、いかにこの既存樹木や場の持つ雰囲気を継承しながら、落ち着いた棲家をつくることができるのかを考えました。
結果的に既存樹木の松のあいだを縫うように建物を配置し、それぞれに特色のある3 つの庭をもつコートハウスに。また、素材的にも年月を重ねるほどに味わいの増すような自然素材を積極的に取り入れました。移動するたびに庭との係わり方が変化し、さまざまな場所に「ほっ」とできる居場所のある住宅となっています。
私は普段から「そこに在るべくして在るような建築」を目指して設計したいと思っていますが、それがこれまでの設計した中でも最も色濃く反映できた住宅になったのではないでしょうか。

このプロジェクト事例を手掛けた建築家

遠藤誠

建築家 / @東京都

「そこに在るべくして在るような建築」 を目指して設計したいと思っています。 近年の建築雑誌を賑わすような作品の傾向 (他よりも抜きん出ることに主眼が置かれ、奇をてらうことを意識しているような・・・)に対しての不信感から、最近そんな風に思うようになりました。在るべくして在る姿=必然たるデザインとは、一見地味で目にとまりにくいものかもしれません。その割にそれを追求し極めるためには多大な時間と努力を要する、効率の悪いものとも思われるでしょう。しかしそういう姿勢から、時代の流れに迎合しない、深く、長く愛されるデザインは生まれると考えています。 建築にはまず使う人がいて、敷地があり、それをとり巻く自然環境、社会環境、経済環境などさまざまな条件があります。そこに在るべき建築の姿とは?それは建築家の頭の中にあるのではなく、すでに存在している。設計という作業はそれを探し出すことであると考えています。

遠藤誠

建築家 / @東京都

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