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横浜市郊外の丘陵地帯に建つソーラーハウス。
見た目はわからないが実際の敷地境界は旗竿形状であり、数字の敷地 面積よりも有効に使える宅地部分は限られている。建物を配置した場所はほぼフラットだが、その周囲は起伏が激しく、擁壁や中層の集合住宅、アパート、駐車 場などに囲まれており、採光の確保、プラバシーへの配慮として窓からの見え方や見られ方に気をつかった。
北側隣地が実家であり、実に上品で良質な建築家住宅(設計:黒木実氏)がある。その住宅で過ごされた子世帯のための家という事で光栄に思うとと同時に身を引き締めて設計にあたった。
当初は一階リビング案から計画を始めたものの、1階は南側の擁壁やその左右の建物に 囲まれ閉鎖的で日当りも限られていたため吹抜を計画したが、諸要室や要望の関係 から面積効率や生活動線がうまくはまらなかった。また吹抜があることで面積規模が膨らみ、予算が大きくオーバーしそうな懸念があった。
そこで2階にリビングを配置して、プランもスッキリとシンプル、コンパクトなものに。 クライアントの好みからスクエアなフォルムの外観を基調に、太陽光発電のパネルを乗せることを考えて南傾斜の屋根と北側斜線をクリアした点検用のフラット ルーフの構成とした。その屋根形状がそのまま2階LDKの天井面として空間をつくっている。
目隠しも兼ねた2Fバルコニーを計画していたが、工事費の高騰時期にあって減額効果に期待して将来工事とした。