注文住宅

-坂のある街に建つ-「高台の家」

手掛けた建築家

設計、監理を担当

-坂のある街に建つ-「高台の家」 (西からの外観)

西からの外観

坂のある街のコンクリート打ち放し住宅

-坂のある街に建つ-「高台の家」 (LDK)

LDK

南側にある庭に面したリビングダイニング。

-坂のある街に建つ-「高台の家」 (リビング)

リビング

テレビを置かない2階リビング。 その存在感に支配されない為である。柔らかな日差しの下で本を読んだり、雨だれを眺めながら音楽を聞いたりする空間だ。

-坂のある街に建つ-「高台の家」 (南東からの外観)

南東からの外観

南からの光を受けるため、2階では南東の眺望を得る為、階段は擁壁ぎりぎりに浮いている。圧をかけないためである。

-坂のある街に建つ-「高台の家」 (南からの外観)

南からの外観

季節によって、太陽高度、日の出、日の入りの位置は正確に分かる。 冬は取り込み、夏はそれらをいかに防ぐか。 代わらぬテーマですが、この家は内外コンクイリート打放しの為、特にそれらが需要だと考えた。

-坂のある街に建つ-「高台の家」 (北東からの外観)

北東からの外観

南からの採光を取るため、擁壁ギリギリまで建物を寄せる。圧がかからぬよう、階段は持ち上がっている。

-坂のある街に建つ-「高台の家」 (南からの夕景)

南からの夕景

-坂のある街に建つ-「高台の家」 (キッチン)

キッチン

コンクリーと打ち放しのダイニング。

-坂のある街に建つ-「高台の家」 (ダイニングキッチン)

ダイニングキッチン

-坂のある街に建つ-「高台の家」 (南の隣家を気にせず南東に広がる夜景を見下ろすバルコニー)

南の隣家を気にせず南東に広がる夜景を見下ろすバルコニー

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手掛けた建築家

用途

自宅

居住者

家族(子供1人)

所在地

大阪府

敷地面積

224.17㎡

敷地の特徴

傾斜地

延床面積

128.45㎡

階数

2階建て

間取り

3LDK

完成時期

2015年11月

間取り

手掛けた建築家のコメント

設計、監理を担当

敷地は昭和47年に開発された南向きの山腹にある。開発の際は切土盛土を繰り返すのが一般的だが、最上部に近いためか敷地全体が非常に硬い岩盤だった。東には3~4mの擁壁があり、特に南東の景色が素晴らしかった

また、RC打ち放しの弱点である暑さ、寒さに対して、光と風自然の力を最大限生かせるようプラン、ディティールを詰めていった

1階は各個室と水回り、そしてダイニング・キッチン(DK)のみとした。2階はプライバシーを確保するため、出来るだけ北側に寄せ、北は閉じている。1階のキューブに対して1.2m北にずれ、庇を1.2m跳ね出し、その下に駐車場を確保した。この空間により冷やされた風が、夏は通り抜ける。

2階には用途を限定しない空間がある。P室と名付けられたが、ここにはテレビを置かない。その存在感に支配されない為である。柔らかな日差しの下で本を読んだり、雨だれを眺めながら音楽を聞いたりする空間だ。

家づくりのきっかけ・施主の要望

30代のクライアントは、はたと困ったそうだ。「私達は何処に住みたいの?」。

様々な敷地を見て、ようやく坂のある街が好きだと気付いたという。夫は学生時代を沖縄で過ごした。台風の多い沖縄はRC造の住宅も多い。RC打ち放しのマンションで暮らしていたとき、光が壁に当たる様をみて、その美しさを知ったという。この2つのが、この計画の両輪となった。

この事例の見どころや工夫したところ

南東の景色を望むなら、限界まで東へも寄りたい。東の擁壁には荷重を掛けず、階段部分を宙に浮かせることを考えた。街の傾斜にそって、コンクリートキューブを北に、東にずらし、慎重に積み上げた

事例の進み方

感性豊かなご主人は世界の有名建築を訪れていた。
 ル・コルビジェ設計のサヴォア邸はパリに。ルイス・バラガンの自邸はメキシコシティ。いずれも現地を訪れている。ルイス・バラガンの自邸は、私達の目標、世界遺産でもある。

 その期待に応えるべく、満を持して出したファーストプランは、どんな減額案を使っても、希望金額に届かない。この事務所も20年目に入るのだが、実施設計のやり直しは初めてだった。

 少しボリュームを抑えたセカンドプランの見積りスタート。

 見積り調整が長引く中、冬にかかるとコンクリート温度補正が必要になり、プラスのコストが発生する。この見積りも一旦ストップ。

 「この春以降で、施工時期は全て施工会社に任せる」という条件で、翌年冬から3度目の見積りがスタート。春にようやく決着したのだ。

印象に残っていること

バルコニーにでれば、コンクリート壁に穿たれた開口から素晴らしい眺望を得ることができる。更に、外からの視線を気にせず、空と風を感じることが出来る。深い庇は、夏の直射を防ぎ、冬の陽光は遮らないよう設計した。言わばコンクリートの縁側。庇の作り出す中間領域が内を緩やかにつなぐのは、日本古来からの手法である。念の為、DKと共に床暖房も敷設している。

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この事例のコンセプト

この住宅の写真

手掛けた建築家

対応業務

注文住宅、リノベーション (戸建、マンション、部分)

所在地

大阪府大阪市平野区平野西5-6-24

主な対応エリア

三重県 / 滋賀県 / 京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県 / 和歌山県

全国対応しています。
遠方の方とはオンラインで対応させていただくことが多くなりました。
近畿圏以外でお伺いする場合は実費をお願いしています。

目安の金額

30坪 新築一戸建て

2,550〜4,500万円

60平米 フルリノベ

1,800〜3,600万円

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