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作品解説:
・建築ジャーナル「埼玉の建築家とつくる家」('12.01)
・月刊EDGE 「エッジな空間」('09.07)
この家主要なテーマは、建て主さんから条件として与えられた三つのポイントを解いていくことでした。ひとつ目はブリッジが住宅の中に存在すること。ふたつ目はインナーガレージを持ち、居住スペースから車が垣間見えること。三つ目はコート的な囲まれた外部空間を持つことでした。
ブリッジに関しては、L型平面の三つのエリアに2層分のスペースを合理的に振り分けその三つのスペースを、光を透過する床材を使ったブリッジで宙を歩くように往き来することができる大変開放的な空間です。
車が垣間見えるインナーガレージは、玄関ギャラリー越しに、あるいは2階寝室から見ることができます。
コート的な外部空間は、コストの関係で竣工時にはガレージから延びるはずだった黒い塀が存在せず、外部空間はコート化されていませんが、将来的には塀の増設が予定されています。
リビング・ダイニングから玄関ギャラリーを通してカーポートを見る。リビング・ダイニングから愛車が見える
寝室の写真ですが、このプロジェクトの特徴のひとつであるブリッジの効果も解説している写真のひとつです。寝室からブリッジの吹抜側を見ていますが、左手は寝室内のシンク付きのバーカウンター。そうです、ちょっとお洒落な住まい方の家なんです。そんな部屋に入る時に廊下から、室内用の軽い扉を開けて入る・・・それだけじゃつまらないと思いませんか? かといって重厚な扉というワケにもいきません。そこで、軽い扉ならそこはそこ。この部屋にはちょっと浮遊感のあるブリッジを渡ってきます。そんな空間を感じて貰って。そんなコンビネーションを考えながら、部屋への気持ちの切り替えも考えるのが、建築のデザインです。
このプロジェクトの3つ特徴のひとつであるブリッジの写真のひとつ。 光の床として使う、そのものも透明性のある材料で出来たグレーチングと呼ばれる格子。それにガラスを載せ廊下に使用したりしますが、ここは廊下とは呼ばないでブリッジとしてデザインしています。ブリッジそのものが浮いているものですが、渡る人もちょっと宙に浮いている感じも味わって頂いています。
このプロジェクトの3つ特徴のひとつであるブリッジの写真のひとつ。 吹抜けをブリッジを渡りながら一望していますが、各コーナーの見え方が少しずつ移り変わる様子は、この住まいのスケール、奥行き感を感じさせてくれます。吹抜けをタテの繋がりとだけ考えるのではなく、こうしたヨコの空間も繋いでいるという事、その見え方を意識すると、さらなる拡がりを住まい手に感じてもらえるかもしれません。
コート的な外部空間は、コストの関係で竣工時にはガレージから延びるはずだった黒い塀が存在せず、外部空間はコート化されていませんが、将来的には塀の増設が予定されています。
インナーガレージ