注文住宅

ビルトインガレージ、吹抜けブリッジの家

費用:

3000万円

実施エリア:

埼玉県桶川

築年数:

2008年

内容:

作品解説:
・建築ジャーナル「埼玉の建築家とつくる家」('12.01)  
・月刊EDGE 「エッジな空間」('09.07)
  
この家主要なテーマは、建て主さんから条件として与えられた三つのポイントを解いていくことでした。ひとつ目はブリッジが住宅の中に存在すること。ふたつ目はインナーガレージを持ち、居住スペースから車が垣間見えること。三つ目はコート的な囲まれた外部空間を持つことでした。
ブリッジに関しては、L型平面の三つのエリアに2層分のスペースを合理的に振り分けその三つのスペースを、光を透過する床材を使ったブリッジで宙を歩くように往き来することができる大変開放的な空間です。
車が垣間見えるインナーガレージは、玄関ギャラリー越しに、あるいは2階寝室から見ることができます。
コート的な外部空間は、コストの関係で竣工時にはガレージから延びるはずだった黒い塀が存在せず、外部空間はコート化されていませんが、将来的には塀の増設が予定されています。

玄関ギャラリー

リビング・ダイニングから玄関ギャラリーを通してカーポートを見る。リビング・ダイニングから愛車が見える

バーカウンター付の寝室。

寝室の写真ですが、このプロジェクトの特徴のひとつであるブリッジの効果も解説している写真のひとつです。寝室からブリッジの吹抜側を見ていますが、左手は寝室内のシンク付きのバーカウンター。そうです、ちょっとお洒落な住まい方の家なんです。そんな部屋に入る時に廊下から、室内用の軽い扉を開けて入る・・・それだけじゃつまらないと思いませんか?
かといって重厚な扉というワケにもいきません。そこで、軽い扉ならそこはそこ。この部屋にはちょっと浮遊感のあるブリッジを渡ってきます。そんな空間を感じて貰って。そんなコンビネーションを考えながら、部屋への気持ちの切り替えも考えるのが、建築のデザインです。

ちょっとドキドキする吹抜けブリッジ空間

このプロジェクトの3つ特徴のひとつであるブリッジの写真のひとつ。
光の床として使う、そのものも透明性のある材料で出来たグレーチングと呼ばれる格子。それにガラスを載せ廊下に使用したりしますが、ここは廊下とは呼ばないでブリッジとしてデザインしています。ブリッジそのものが浮いているものですが、渡る人もちょっと宙に浮いている感じも味わって頂いています。

吹抜けって何?そこから一望する大空間

このプロジェクトの3つ特徴のひとつであるブリッジの写真のひとつ。
吹抜けをブリッジを渡りながら一望していますが、各コーナーの見え方が少しずつ移り変わる様子は、この住まいのスケール、奥行き感を感じさせてくれます。吹抜けをタテの繋がりとだけ考えるのではなく、こうしたヨコの空間も繋いでいるという事、その見え方を意識すると、さらなる拡がりを住まい手に感じてもらえるかもしれません。

ビルトインガレージ、吹抜けブリッジの家

コート的な外部空間は、コストの関係で竣工時にはガレージから延びるはずだった黒い塀が存在せず、外部空間はコート化されていませんが、将来的には塀の増設が予定されています。

森 大樹/小埜勝久

●住んで戴きたい家の為に・・・  環境に優しい家、住まい手に優しい家とはどの様なものでしょう?人類の家づくりの歴史は、現代のような設備機械の無い時代が長く、基本的な性能を高めることの工夫の歴史でした。我が国では屋根の深さ、断熱材と耐火の役割を持った左官壁、季節に応じて使い分ける建具の多様性に至る歴史に他なりません。左官壁は今や断熱材に置き換えられる様になりましたが、建築は最も信頼のおける基本性能の寿命の分だけ、環境に適応してきました。そうとは言え、設備に頼らないわけにも行きません。それなら私達は先ず、古来の建築の建て方に学び、まず基本性能を充実させる事を考えましょう。半端な建築では設備機器に負担をかけ、設置費用の分を取り戻すかそれ以前に、それらの省エネ設備の寿命は尽き、次の世代に資産価値として残すにも残念な結果を招いてしまいます。それにも関わらず、環境に優しいという建築は、設備機器だけが関心事となっているようでは本末転倒です。設備機器の設置は後でも可能ですし、これからも値は下がりますが、建築工事は後になるほど高くつきます。敷地の余裕が許す限り、屋根をしっかりかけ、断熱性能をしっかりあげ、機械に頼らない、エネルギー消費に頼らない住宅を作りましょう。 【 これからの建築は、燃費も考えて住んで欲しいと思います。そして、いつまでも価値のある住まいで健康に生活してもらえる家をこれからも提案したいと思います。】

この専門家のプロジェクト一覧