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下町に建つ夫婦と高齢の母親のための2世帯住居。母親の仮住まいが体力的に難しいため、長年住み慣れた母屋で生活しながら、敷地の残余部分に新居を計画する。台形の敷地と既存母屋の間のいびつな空地の形状に沿った建物外形としている。外壁は金属板に包まれ、周辺にある大小の工場の町並みと呼応させた。また、解体跡地には既存母屋の間取りを模した外構とした。このようなプロセスから生成される「カタチ」が、土地の歴史や記憶とつながっていくことを期待している。
母親の介護動線と諸室の配列、家族間のプライバシーレベルの設定が課題であった。
玄関から母の部屋まで段差が無く、細長く天井の高い外部空間のような「通り土間」を設け、その周りをぐるりと取り囲むように諸室やテラスを配置した。緩やかな階段はプライベートな部屋同士の距離を最大限に確保する。家族間の独立性を保ちつつ、どこからでも母の様子が確認できるような居場所のつながりを獲得する。
photo by Hiroshi Ueda
手前のスペースは解体された母屋が建っていた場所。母屋に住みながら、この住宅を新築した。 photo by Hiroshi Ueda
仕切らずに緩くつながる寝室 photo by Hiroshi Ueda
踊り場から寝室、階段、LDKを見る。 緩やかなつながりがあることがわかる。 photo by Hiroshi Ueda
奥に見えるのが玄関。広いのでいろいろな用途に使える。 photo by Hiroshi Ueda
階段からLDKを見る。ゆるく仕切られているので、LDKの様子はわかるようになっている。 photo by Hiroshi Ueda
エントランス空間の通り土間。 ゆるい階段にして上がりやすいように配慮している。 photo by Hiroshi Ueda
photo by Hiroshi Ueda
落ち着いた空間。奥のウッドデッキがあり、外とのつながりを感じられる。 photo by Hiroshi Ueda
通り土間があることで、つながりながら各部屋を分ける事ができる。 photo by Hiroshi Ueda