家づくりに役立つメールマガジンが届いたり、アイデア集めや依頼先の検討に役立つ機能や情報が満載!
アカウントをお持ちの場合
(OFFのときは写真にマウスオーバーで表示)
〈戸建てリフォーム・リノベーション〉
モダンなお住まいに暮らしていたMさんご夫婦。「ヴィンテージテイストの空間に住みたい」と考えていましたが、居心地のよいモダンテイストも捨てがたく、テイストがまとまらないままクラフトへ。提案されたのは、お2人のイメージにぴったりの清潔感あふれるヴィンテージスタイルでした。デザインはシンプルでクールな一方、フローリングはナラの無垢材、壁はアンティーク煉瓦といったラフな素材をポイントにすることで、どちらのテイストにも偏らない理想的な空間を叶えています。
アンティーク煉瓦の趣や、浮造り加工を施したフローリングを、白い壁と天井がより印象的に見せています。インパクトのある素材をたくさん使いながら、白い壁で足し引きのバランスをとり、すっきりとした雰囲気に。Mさんらしい、さわやかなヴィンテージ空間の誕生です。
白い壁や天井を背景に味わい深い素材を散りばめ、趣と清潔感といった異なる2つのテイストが交差する、居心地のよい空間をつくりました。2人の小さな子供と一緒に安心して過ごすことができる、やさしい空間。LDKのストリップ階段は既存を利用。ササラを白く塗装するなどしてコストバランスを図りつつ、イメージを一新しました。
階段室とLDKの間にはもともと腰壁がありましたが、今回のリノベーションで天井まで立ち上げ、アンティーク煉瓦を貼りました。アンティーク煉瓦の色落ちや変色、割れ、欠けが圧倒的な存在感を放ち、このスペースがLDKの中心であることを意識させます。お気に入りのアメリカンヴィンテージ風のソファもぴったり。
小さなお子さまと一緒に遊ぶときに床に直に座ることの多いというご夫婦のために、フローリングは肌ざわりにこだわってセレクトしました。木目を浮き上がらせる浮造り加工を施したナラのフローリングは、やわらかな感触が特徴。木目によるゆるやかな凹凸も気持ちがよく、ついつい子供たちと一緒に裸足で歩いてしまうのだとか。
やわらかな朝日が注ぐダイニング。家族みんなで過ごす朝食タイムが楽しみになったという奥さま。ダイニングテーブルや照明たちは、今回のリノベーション空間に合わせてデザイナーと一緒に選びました。無骨だけどどこかあたたかいダイニングテーブルやライト、色落ちや錆がどこかほっとさせるゴミ箱など、ひとつひとつのアイテムにこだわっています。
キッチンの手前には、フローリングと同じマットなナラ材を立ち上げました。うねったり、流れたり、さまざまな木目が入り交じる様子が素朴であたたかな雰囲気をつくります。幅と高さにこだわることで、木によって生まれるボリュームを抑えたこともポイント。ほっとするようなぬくもりと、すっきりとしたスタイリッシュな雰囲気を同時に感じさせています。
階段室は、リビングと同じアンティーク煉瓦を貼ってLDKとのイメージを統一。階段を上がるごとに、その先に広がる空間への期待が高まります。階段とLDKの壁の一部はルーバーを採用したことで、ご主人さまが帰宅した瞬間、子供たちの笑い声や気配が玄関まで届くように。こちらの階段も既存を活用し、コストダウンを図りました。