注文住宅

RIP

面積:

95㎡

エリア:

東京都杉並区

実施時期:

2010年8月

内容:

駅から程良く離れた閑静な住宅街の一角が今回の敷地。

20代のご夫婦が、小さな息子さんと3人で暮らすために新たに土地を購入し、新築計画が始まりました。

今回の計画は、1階にワンルームの賃貸空間を併設することで、賃料収入を得ながら、予算計画を練ることから始まりました。

賃貸空間は後々は奥様のアトリエとして、また子供さんの住まいとして利用したりすることも可能。アクセスバルコニーとしていることから、店舗等で使用することも可能です。

このような併用住宅は家づくりを実現させるための新しい手法として、最近注目を浴びています。

家の外観は1階の用途を選ばないよう、できるだけ上階の生活の気配を消すように意識しました。

北側道路に面する黒いガルバリウム鋼鈑で仕上げられた外壁はさながら要塞のようで、スリット窓とくり抜かれた窓がリズムをつくりだしてします。

閉鎖的な外観とは対称的に、内部に入ると南面大開口から内部に光が十分に注ぎ込む仕掛けもあり、内外のギャップを上手く利用した仕掛けとしました。

建て主はコンパクトながら機能的、遊び心に溢れる住まいをご希望でしたので、時に流されることのないシンプルな骨格をベースにしながら、随所に光が溢れ、風が通り抜ける空間を意識しています。

賃貸併用狭小住宅の新しいスタイルが見られる住宅です。

■DATA
敷地面積:69.75㎡(21.09坪)
建築面積:41.13㎡(12.44坪)
1F床面積:35.04㎡(10.59坪)
2F床面積:41.13㎡(12.44坪)
3F床面積:19.32㎡(5.84坪)
延床面積:95.49㎡(28.88坪)
構造:木造
規模:地上3階建
用途:賃貸併用住宅

このプロジェクト事例を手掛けた建築家

黒崎敏

建築家 / @東京都

建築には安全性や機能性、意匠性などが求められますが、それだけで十分とは言えません。我々建築家が創り上げる空間には、何よりクライアントや社会が求める豊かな精神性を表現しなければならないと考えています。  人間や自然、あらゆる人工物との関わりの中から導き出される空間は、社会や環境と結び付きながら時代と共に緩やかに進化し、それに呼応するように人々も変化を遂げます。このようなゆらぎのある生命体との共存こそが建築の本質的な役割であり、設計における導線のあり方や光の扱い方、風の導き方や素材の選択手法などのデザインを決定付ける大きな要因となることでしょう。  大胆さと繊細さの両極を意識し、人間としての視野を広げ、洞察を深めながら、時に流されることのない品格のある建築を目指して、一つひとつの建築に丁寧に向かい合いたいと思います。

黒崎敏

建築家 / @東京都

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