注文住宅

FOLD

面積:

59㎡

エリア:

東京都中野区大和町

実施時期:

竣工:2011年1月

内容:

建て主は大手メーカー海外事業部にお勤めのご主人と奥様。30代のナイスカップルは、とても穏やかな雰囲気のお二人です。

共に広島県出身のご夫婦は、家づくりコースに入会後、都心部に小さな土地を購入したことをきっかけに、設計がスタートしました。

敷地は都心の大通りから一本入った閑静な住宅地。両隣りは隣家のアプローチとなる細い通路があるため、計画敷地は孤立した格好になっていることに加え、狭小かつ変形敷地であることから、不思議な家型が浮かび上がりました。

道路斜線によって切り取られた屋根型は個性的で、さながら折り紙のごとくリズミカルに折れ曲がり、その形状が内部空間にそのまま表れています。

内部はコンパクトな一室空間ながらも、包み込まれるような安心感があり、大きく切り取られたファサードやハイサイドの開口部からは、象徴的な光が差し込みます。その光は、天井や壁面を伝って内側全体に浸透しながら、柔らかい表情を生みだします。

見る位置によって異なる外観に唯一無二のオリジナリティを感じるのは、厳しい敷地条件を逆手に取りながら生みだされた必然のフォルムであるからに他なりません。


■DATA
敷地面積:46.95㎡(14.20坪)
建築面積:34.19㎡(10.34坪)
1F床面積:22.21㎡(6.71坪)
2F床面積:34.19㎡(10.34坪)
PHF床面積:3.41㎡(1.03坪)
延床面積:59.81㎡(18.09坪)
構造:木造
規模:地上2階+PH階建
用途:専用住宅

このプロジェクト事例を手掛けた建築家

黒崎敏

建築家 / @東京都

建築には安全性や機能性、意匠性などが求められますが、それだけで十分とは言えません。我々建築家が創り上げる空間には、何よりクライアントや社会が求める豊かな精神性を表現しなければならないと考えています。  人間や自然、あらゆる人工物との関わりの中から導き出される空間は、社会や環境と結び付きながら時代と共に緩やかに進化し、それに呼応するように人々も変化を遂げます。このようなゆらぎのある生命体との共存こそが建築の本質的な役割であり、設計における導線のあり方や光の扱い方、風の導き方や素材の選択手法などのデザインを決定付ける大きな要因となることでしょう。  大胆さと繊細さの両極を意識し、人間としての視野を広げ、洞察を深めながら、時に流されることのない品格のある建築を目指して、一つひとつの建築に丁寧に向かい合いたいと思います。

黒崎敏

建築家 / @東京都

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