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10坪ほどの敷地に建つ小さな住宅です。
接道側の間口は3.3m、奥行は東西方向に9mの細長い敷地形状で、道路側以外の三方向は建物に塞がれています。屋上に設置した高窓からの採光しつつ、明るい階段を上下に行き来しながら、効率良く軽快に暮らせるよう計画しています。
主要仕上
外壁:押出成形セメント板特注品
出窓:鋼製製作窓 溶融亜鉛めっき塗装
床:モルタル金ゴテ仕上、無垢フローリング、セランガンバツ
壁:ビニルクロス張
天井:コンクリート打ち放しラーチ合板型枠
設備:蓄熱床暖房、循環ダクト
施工:株式会社栄建
撮影:傍島利浩
建物規模や地域的条件から耐火建築物とする事が求められた。内部空間を最大限に確保するため、壁厚が最小となる押出成形セメント板を採用している。 工業製品であるけれども、手仕事のような風合いが作れないだろうか?試行錯誤の末、型抜きしたそのままの朴訥とした表情を持つ、いわば"押出っ放し仕上げパネル"の製作に辿り着いた。 試作を経て完成したパネルは、以前からここに在るかのように古い街に馴染んでいる。
設計事務所、工務店、工事業者、メーカーで外壁の試作品を検査・確認する。
近隣の人々がが土足のまま立ち寄れるコミュニティの受け皿となる空間 階高を抑えているため、2階のキッチンダイニングとの距離感が近く感じられる
独立型のキッチンでありながらも、ストリップの鉄骨階段、ガラスの間仕切と視界を遮るものを極力無くす事で、視界の抜けがある広がりのあるダイニングキッチンとしている。
内部の気積を出来るだけ大きく確保しようとすれば、柱梁・壁や床は細く薄くなる。耐震ブレースを階段周りに集約して、東西側にある居室は鉛直荷重を受ける柱梁のみとしているため、外壁は総厚150mm程度とスリムに納めている。
架橋ポリエチレン管を床に敷きつめコンクリートを打設する事で、蓄熱式床暖房が完成する。エアコンとは違ったやわらかな温かみが部屋に広がる。
窓枠を延長し、小さなデスクとしている。 屋根裏の書斎スペース。