二世帯住宅

回廊バルコニーで緑と接する2世帯住宅

実施エリア:

神奈川県茅ヶ崎市

実施時期:

平成25年6月

延床面積:

203平米

内容:

1.緑豊かな周辺環境を取り込む
東側に隣接する広大な敷地の屋敷林や、道路を挟んで北側の児童公園の緑など、F邸の周囲には豊かな緑の環境が広がっています。
 親世帯/子世帯ともリビングダイニングをそれぞれ2階に設け、建物の周囲に回廊状のバルコニーを巡らすことで、この恵まれた緑の環境を住まいに取り込み、屋外と連続した湘南らしい暮らしを実現しました。
2.木質素材の質感を活かす
 F邸は海岸から数百メートルに位置し、心地よい海風や明るい日差しに恵まれている半面、潮風による塩害対策を考慮しておく必要あります。塩害に強い材料としてF邸では天然木サイディングの外壁や、木製のバルコニー手摺等を採用しており、この木材の質感がF邸の外観上の大きな特徴になっています。また室内においても、天井は屋根の梁材を直接あらわし、床材は天然木(親世帯:ミャンマーチーク、子世帯:ナラ+植物油塗料塗り)の無垢フローリングを用いるなど、木質系素材の質感溢れるナチュラルなインテリアになっています。
3.スキップフロアによる完全分離2世帯住宅
従前からの北側上段の宅地に、擁壁を介して約2m下がった南側宅地を新たに加えて、完全分離型の2世帯住宅を新築しました。北側の親世帯と南側の子世帯は、既存の擁壁に荷重を加えないためにブリッジ状に空中に浮いた和室を介して、子世帯の階段の中間部分で往来ができるようになっています。
 世帯間を平面的に分離し、かつ、立体的にもスキップ状にずらすことで視線の交錯などがないプライバシー性の高い2世帯住宅が実現しました。

宇野健一

空間から場所へ アトリエグローカルの目指す設計は、見た目の格好よさだけを重視したカタチ優先のデザインではありません。人が暮らし、様々な生活行為が営まれることで、はじめて空間は場所へと命を吹き込まれると考えます。 私たちは、心地よく、楽しく、安全で、夢や思い出がたくさん詰まった「場所づくり」を目指します。 地域から地球へ 建物の建つ場所の気候風土、まち並み、コミュニティなど様々な地域特性との調和を大切にした設計を心がけます。一方、ひとつの建物をつくることは、資源・エネルギー・温暖化などの地球環境、あるいは世界経済などとも深く関連します。私たちは設計活動を通して地域に根付きつつ、地球の将来に対しも責任ある態度で貢献したいと考えます。これは私たちの事務所の名の由来でもあります。 プロセス重視の設計手法 私たちは、お客様との対話や共同作業(ワークショップ)などを通して、お客様のニーズを的確に理解し、時にはお客様と一緒に新たなニーズを発見しながら設計を進めたいと考えます。建築家からの一方的な提案や、お客様のご要望を表面的になぞるだけの設計は行いません。 お客様とのコミュニケーションが、建物への思い入れや愛着を育む一助になるような設計プロセスを心がけます。