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三鷹駅よりすこし離れた、一般的な住宅地に建つ、夫婦とその母の為の2世帯住宅です。施主の要望は母が車いすを使用するため、介護のしやすい動線と、友人を招く事のできる広さを確保することででした。このような条件のなかで、廊下などのないシンプルで広がりのある空間をつくりたいと考えました。
「ただ部屋の並んだだけの単純な平面」
介護の為の母の部屋や、玄関・納戸といった本来、バックスペースとなる場所も、リビングやダイニングと同じようなひとつの部屋と考え、ただ部屋の並んだだけの単純な平面となっています。
「気配の感じられる家族の距離」
それぞれの部屋の各面には、車いすが十分通ることのできる開口があけられており、建具はそで壁の中に引き込むことができます。建具を開け放つと、そで壁が残りながら、開口越しに各部屋が断続的に連なります。どの部屋にいてもお互いの気配が感じられ、夫婦と母との近すぎず、遠すぎずといった家族の距離を保つことができます。
「街並に対するスケール」
敷地は西側に4階建てのマンション、北側に2階建てのアパートに囲まれており、この街並に対して、大きすぎず、小さすぎない外形のボリュームにしたいと考えました。切妻屋根の頂点を、斜線制限とは関係なしに、斜め上にマンション側に移動させて、平屋より大きく、2階建てより小さい1.5階建てのようなヴォリュームとしました。このことにより、マンションとアパートの間の「空の量」をコントロールし、街並に対してバランスのよい外形のスケールとしています。
photo by HIroshi Ueda
photo by HIroshi Ueda
photo by HIroshi Ueda
photo by HIroshi Ueda
photo by Hiroshi Ueda