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1. 大屋根と大黒柱がつくる空間の開放感。
葉っぱのような大屋根、単なる飾りではなく、立派な構造体。この大屋根が風や地震の力をバランスよく下部構造へと分散。それによって通常必要となる梁や束などの小屋組材を無くし、1階、2階、そしてロフトへの開放的空間を実現。力の流れを素直に表す構造体。それを魅せることがデザインだと思う。
2. ひとつ屋根の下、家族の気配を感じる暮らし。
壁に囲まれた個室。気密性が高く快適。ただ壁は、通風・採光・開放性を妨げ、それが心の壁となると、引きこもりに繋がるコトもある。その点に配慮。ここでは、居住部に構造壁以外の壁がないワンルームを基本に、音が気になる、空調したい、一人になりたいなどの時、引戸で自ら個室化できる住宅を目指した。
3. 気分で選べる居場所の包容力。
木々に囲まれた場、物見台のような場、屋根裏のような場、そよ風が心地よい場、空を間近に感じる場。建物の趣は一つながらも、多様な雰囲気の場を持つ住まい。読書にいそしむ。それ一つとっても、気分にあわせて好きな場所を選べる。読む場所によって本の感じ方も変わるかも…?
4. 自然光は最高の建築素材。
大屋根に穿たれたL字型の天窓。庭への大開口。そこから射し込む日の光は、日中、室内を無邪気に動き回る。その光のシークエンスは、杉板壁に影を落とし、漆喰の大屋根を照らし、住まいに命を吹き込む。 自然光、これは住まい手にとって必要不可欠なモノ、そして建築に躍動感を与える最高の素材…。
5. 庭の中で暮らしているような開放感。
庭に張り出たリビング、それを囲む縁。隣近所も集まる住まいの中心的な場。縁に面した4連の木製掃出窓は、高さ2.4mで2面とも完全に引き込み可能だ。小春日和の日、全開すればリビングが庭に溶け込むような錯覚を覚える。四季の風情に彩られた庭の中で暮らす…。その開放感がこの住まいの要。
6. 庭を愛でる。その佇まいに配慮。
庭を愛でる…。その情感も見る場所、見る角度によって様々。縁に座り、木々の花弁を見つめる。1階の床から視界一杯、庭を見渡す。2階やロフトに寝転び、庭全体を眺める…。庭を見る。それもまた人生の一ページを刻む大切な記憶。庭の見え方についてスタディーし、空間構成に反映した。
7. 骨董品に再び命を吹き込む。
長年かけて収集してきた、建主の子供のような骨董品。その中には建材もあった。新しい住まいで再び命を吹き込まれた金箔の襖やケヤキ板達だ。新しいモノの中に古いモノを織りまぜる。それによって歴史や記憶、そして思い出が継承されていく。住まいを考える上で、大切にしたいコト…。
一般的なサイズのトイレだが、 カラーコーディネイトで奥行感を強調。