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1. 大開口がつなぐ、庭と室内の一体感。
庭を身近に感じる暮らし…。『庭と一体的な室内空間』の実現に向け、庭に面した外壁に7.2mの大開口を設けた。大開口の上部には2階個室が載り、庭側には長庇がくっつく。非常に困難な構造となったが、構造家と協働し、高価な特殊材を用いることなく、安定した構造を実現させた。
2. 日射を制御する長庇。夏涼しく冬暖かい。
太陽の南中時、春秋分の日射角に対し、夏至は+23.4°冬至は-23.4°という関係が成り立つ。この関係に配慮して、南に面したリビングの長庇を設計。こうすることで、春秋分を境に夏は屋外で日射をカット、対して冬は室内奥深くまで日射しが入り込む。エアコンなど知らなかった先人達の知恵に感謝。
3. 暮らしにゆとりを与える広縁。
長庇下、庭と室内をつなぐ、ウリンの広縁。奥行1.8m、長さ10mの半屋外空間だ。そこに腰掛け家族と語らう。大の字になって寝そべる。『何か』をする場所ではないが、あれば何かと楽しい広縁。何と言っても、庇下の広縁は風が涼しく心地よい。そういう場所が暮らしにゆとりを与える…。
4. 家族の距離感を調整するロフト。
勉強、仕事に集中したい。でも個室で一人寂しいのは嫌…。そんな微妙な気持ちに配慮…。
1.5階に位置するロフト…。このロフトテーブルで作業中、半階下のリビングにいる家族と会話はできるが、
直接見えないよう視線を制御。家族の気配だけ感じとれる距離感をカタチに…。
5. 八尾市のいわれ「八ッ尾ウグイス」の風見鶏。
設計調査で分かったこと。「かつてこの敷地周辺に『八ッ尾のウグイス』がおって、その鳴き声が大変美しかったそうなぁ。」 その言い伝えが「八尾市」の由来になったこと。どこか夢ある昔話。風見鶏としてデザインし、物語を建物に封じ込めた。
6. 家事動線はコンパクトに。
共働き夫婦にとって、一番の悩みは家事。できるだけ効率的にこなし、大切な家族との時間にさきたい。それは人類共通のねがい…。だと思う…。work flow(家事の流れ)とclothing flow(衣服の流れ)について検討を重ね、より効率的な家事動線にまとめた。