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設計、施工を担当
I様とのはじめましての出会いは今から遡ること約10年前のこと。当時は和室だった場所を、家族みんなが共有で使えるフリースペースへ作り替えるリノベーションのご依頼をいただきました。その3年後、お子さまが小学校へ上がることをきっかけに、玄関周りの改変とご主人さまの書斎だった部屋をお子さまの部屋に変える2回目のリノベーション。7年が経たった今回は、新築購入時から20年ほど暮らしてきた持ち家を、今のライフスタイルにフィットした間取りへ変えるため、3回目のリノベーションとしてご相談をいただくことに。
以前作ったフリースペースはお子さまの成長と共に必要性がなくなり、フリースペースだった場所に奥さまの寝室を新設しました。家族の生活スタイルや寝る時間も変化し、それぞれのペースでお互いが快適に過ごせる間取りへ。主寝室だった部屋はご主人さま専用の書斎兼寝室に。お子さまの部屋のドアは2回目のリノベーション時に造作したお気に入りのステンドクラス入りの建具を既存利用しています。ご主人さま奥さまの部屋の入り口は、ご希望により楕円型のアーチ開口&引き戸にしてやわらかな印象へ。北側に位置するご主人さまとお子さまの部屋は、寒さと結露対策のため二重サッシにして機能面のアップデートも行いました。
今回のリノベーションでは、閉鎖的だったL型キッチンをオープンに変え、水回りの導線を2WAYにしました。奥さまの部屋からダイレクトにアクセスできる快適な家事導線を実現。水回りは清掃性を重視した素材と仕様を選び、浴室も広くしました。洗濯機の上には、洗濯物をサッと入れられるランドリーボックスを造作。キッチンの背面には、大容量の収納力を持つ扉付きのバックセットを造作し、カウンターには1回目のフリースペースを造作した時のデスクカウンター材をリメイク。思い出がいっぱい詰まったカウンターをリユースしました。キッチンはグレーを基調としたカラーリングに抑え、木部と絶妙なバランスをとっています。以前はリビングのクローゼットだった場所にリビングボードを造作し、奥さまの部屋との間には木製枠の室内窓を設けました。「グレーと木」をテーマとしたLDKは、温もりと開放感のある気持ちの良い空間に仕上がりました。
一度は住宅の買い替えも検討したそうですが、3回目のリノベーションを重ねた感想として「都度その時の希望で変えてきたリノベーション空間が快適で、どこよりも落ち着く。ホテルよりも家がいい。」と嬉しいお話しをお聞かせくださいました。
以前はリビングとつながりのあるフリースペースを寝室に変更。リビングとの間の壁に木製枠の室内窓を設け、採光と通風を取り入れている。
奥さまの寝室からダイレクトにアクセスできる快適な家事導線を実現。
玄関収納は既存利用し、扉交換でリフレッシュ。
お子さまの部屋のドアは2回目のリノベーション時に造作したお気に入りのステンドクラス入りの建具を既存利用しています。