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夫婦とお子様2人のための一戸建住宅の空間づくりを任されました。建物は2階建ですが、約2m地面から上げて1階を作っているので、通行の多い前面道路の人と目線が合いにくい計画になっています。結果、通りと建物の間には塀を設けない計画となりました。1階は一般的な在来工法ですが、中央に柱と壁が出てくる場所を極力減らして構造計算を行ったので、広々としたスペースになっています。少し段差がある踊り場も勉強スペースとして居場所になっています。
奥様がかわいいデザインや形が好きだということが効いてきている家になったと思います。のこぎり屋根のデザイン(採光を全ての部屋に行き届く機能的な意味もありますが)やRのついた扉などはその一部です。
家事動線が結構使いやすく、料理をする旦那さんにとって対面型のキッチンが良かったこと、ユニットバスですが坪庭があり空を見ることが出来る事など、住んでみて、あまりケチらず、作ってもらってよかったなと実感しました。
相談を受けてから、ショールームや参考になる建物を見て回ったり、長い時間かけて設計を行いました。提案は何度も作り直して見積し、減額してさらに作り直して、施工に至りました。
小窓から記念撮影!
前面道路から見えるのは特徴的な半円の軒先と玄関扉。
南からみると東西方向に2枚の屋根が並んだギザギザののこぎり屋根になっています。
玄関から1階のメインフロアは半階あげていて、1階にあるテラスには、玄関から段状テラスを通ってアクセスする事ができる計画になっています。
南側から光が降り注ぐ玄関ホール越しに見える勉強スペース。
半階あがった1階の下は広い収納スペース。収納だけではなく、寝転んで本を読んだり、お子様の遊びスペースにもなっています。
左下は靴箱の収納扉とデザインをそろえた隠し扉になっていて、広い床下空間につながります。
天井は2.6mでリビング部分は3.2m。約45㎡の空間がゆるやかにつながりながら個別のスペースをつくっています。
リビングからはフルオープンの折戸でテラスとつながっています。正面の窓は吹抜につながるフレンチウィンドー(制作)
幅2.7mの作業台はアイランド型になっていて、料理が好きな旦那様が仲間に目の前で料理を振る舞える仕様になっています。奥には1坪サイズの食品庫があり、そこから洗面室へもつながる家事動線になっています。
洗面台と扉と床と家具は奥様の好みを優先、浴室は旦那さんの好みを優先。色んな所から採光し自然光だけでも十分明るい水回りのスペースになっています。
1階から2階へあがる途中に勉強コーナーをつくりました。踊場までの4段部分は引き出し収納になっています。
踊場の勉強スペースからLDK空間を見下ろしたシーン。
階段から2階へ行く踊場には扉を設けることになりました。空調の効きを優先してのことでしたが、扉をあけて別の世界にいく切替になっているようでうまくいっているよう。
勾配屋根の上面からはオペレーターで開閉するハイサイド窓。収納は正面と側面にクローゼット。
少し天井高さを抑えたベッドルーム2。高さを抑えた引違い窓からは屋根上のテラスに出ることが出来ます。
トイレも明るく光と景色を取り入れた居場所として計画されました。
東京(設計者)と甲府(現場+工務店)で離れていましたが、クライアントも含めて密にコミュニケーションをとりながら進めていきました。