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設計、施工、監理を担当
◆LIXILメンバーズコンテスト2023「地域特別賞」「空間デザイン賞TOSTEM部門」受賞
建物内に豊かな屋外空間を擁する、回廊型の邸宅。
アウトドアリビング・ダイニングとなる大きなテラスや緑豊かな中庭と室内空間を繋ぎ、広がりと非日常感を愉しめるように計画しました。
寛ぐ空間はゆったりと確保されている一方、家事動線は極力コンパクトにまとめ、暮らしの負担を軽減する工夫を採り入れています。
非日常感のあるリゾート風テラスに調和する内装は、ひとつひとつ妥協のない素材の選定、個性と技術を感じさせる仕上げにより、落ち着いたシックな雰囲気ながらありきたりにならず、上質で特別感のあるデザインに仕上がっています。
オーダーメイドならではの機能性と意匠性、隠れた遊び心が光る住まいです。
天井高3メートル、27.5帖のダイニング・キッチン空間。天井高めいっぱいの高さがある大きな窓から中庭やバルコニーと繋がることで、より伸びやかで広がりのある大空間に感じられます。天井は板張り、床には大判のタイルを使用。テレビ背面壁には石を貼り、有機的な美しさと非日常感のあるデザインに仕上げました。 ■Furniture:Arflex(アルフレックス)/Cassina(カッシーナ)
リネアタラーラでオーダーした、ボリュームのあるアイランドキッチンとバックセット。空間が広いため、キッチン上部に装飾を兼ねた照明を吊り下げて全体のバランスを取っています。照明とカウンターには、神代木(じんだいぼく)を使用。独特の色、風合いをデザインのアクセントとしました。 面材の塗装は一般的な塗装と異なる、独特のテクスチャーのある仕上げとしています。 なお、バックセットの両端の扉は裏側に隠れたパントリーへの出入り口となっています。家具のように仕上げることで、裏方の気配を感じさせないよう工夫しました。 ■Kitchen:Linea Talara(リネアタラーラ)
1~2人で並んで使えるワークスペース。少し高さを変えることでダイニングと空間を緩やかに切り分けると同時に、デスクに座ってバルコニーの緑を眺めて楽しむことができるようにしました。 段差の下には壁掛けテレビに接続するゲーム機などを収納するスペースがあります。
リビングはダイニングやキッチンと一体の空間として計画することが一般的ですが、この邸宅ではバルコニーとの接続を重視し、リビングは独立した位置に配置されています。 ダイニングより少し高い3.15mの天井高に設定し、寛ぎの空間としてより開放感を愉しめるようにしました。 一見シンプルに見える壁は左官仕上げ。下に黒色、上にグレーの二色の左官材を塗り重ね、最後に上の色を削り落として黒色を露出させる、という特殊な仕上げとしています。 一色で塗り上げてしまうより立体感や刷毛のあとなどのテクスチャーが明瞭になり、手仕事による上質感、個性の感じられるデザインとなりました。
リビング、ダイニング・キッチンと接続するバルコニーは、52帖の広さがあります。屋根の有無によりゾーニングされており、屋根の下がアウトサイド・ラウンジ、格子の下がアウトサイド・ダイニング、屋根のない場所はフリースペースとしています。アウトサイド・ダイニングの一角にはミニキッチンを設けました。 植栽はリゾート感の強いものを使いたいとのご要望から、彩鮮やかな植物を選びました。 ■Furniture:Arflex(アルフレックス)/FLEXFORM(フレックスフォルム)
湾曲した壁が印象的なトイレ。オーナー様から「モールテックス」という左官材を使用したいというご要望を受け、このトイレ空間での使用をご提案しました。クロス(壁紙)と異なり「自由な造形ができる」塗り材ならではの強みを活かせる曲面の壁をデザインし、天井・床以外のすべての面に「モールテックス」を使用しています。
42帖の地下室は、この邸宅の中で最も大きな室内空間。ゴルフシミュレーターがあり、映像音響設備を完備しているため映画や音楽を愉しめます。オーナー様がお酒がお好きというお話から、バーキッチン空間も計画しました。ゆくゆくはカラオケやドラムセットなどを設置する可能性もあるということから、防音室としています。