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設計、施工、監理、インテリア、土地・物件探しを担当
性格の違う兄と弟。面倒見のいいお兄ちゃんだけど、そろそろ自分の時間が欲しいお年頃。
「広い個室では自分の部屋から出て来なくなるから。」と、ひとつの部屋を兄弟で「はんぶんこ」。出入り口がリビングにつながる設計は、子どもを見守る親御さんの想いを形にしたもの。
実現したい設計プランに合う物件探し。
リノベーションというと、物件を決めてから自分たち好みにどう変えるか考えるというイメージがありますが、Sさんは逆のケース。
手作りのコンセプトブックをお持ちくださったSさん、こんな暮らしがしたい!という想いをはっきり読み取ることができました。
「最初に出て来たラフプランが、想像を超えた方法で自分たちの要望を叶えてくれるもので、これを実現したい!って思いました。」とSさん。
このプランに合う物件を探そうということになりました。
候補物件が出るたびに、プランを当てはめてラフ案に起こして検証。Sさんの理想の暮らしのビジョンを担当者が共有することができていたから実現した方法でした。
ひとつの部屋をふた部屋使いする「はんぶんこ」。
「兄弟で性格がぜんぜん違うんです。それぞれのパーソナルスペースを確保してあげたくて。」と奥様。「広いと居心地がよ過ぎて部屋から出て来なくなるかもしれない。」と必要最小限のスペースでつくりたかったというご主人。
ベッドは空間を上下に使い、別空間の2段ベッドになっています。隔てる壁には天井とベッド下に10cmほどの隙間をつくって、空気が循環するように設計。
「ベッド下の隙間、ルンバが通るんです!」と奥様。想定外の嬉しい発見、あまりのルンバぴったりのサイズ感にびっくり。これでベッド下の掃除も完璧です。
クローゼット、机、ベッド、すべて大工さんによる造作。
「扉があると子どもが自分で仕舞わないから。」とクローゼットはあえてオープンに。上のベッドへは、梯子ではなく、クライミングウォールを上ります。
欲しかった壁一面の本棚。
リビングの扉を無くして部屋の中へ。
もとは和室があった入り口のスペース。リビングとの間の扉は無くして、壁の本棚もリビングの一部になるように設計。広い空間使いができました。
本棚の奥行きは弟さんの部屋を狭くしないよう、検討に検討を重ねた絶妙なサイズ感に。
リビング奥の壁は紺色のアクセントクロスに。空間が締まって、TVコーナーも素敵にまとまります。本棚背面のクロスも同じ紺色で統一、リビングに入ってくるときの視線も計算したデザインです。
吊り戸棚を外して、開口部を大きく。家族と対面できるキッチンになりました。
予算配分の中心は子ども部屋。「あとは出来るだけ節約したいので、キッチンでこだわったのは、浄水器と掃除しやすい換気扇くらい。」という奥様。
もとの設備は使えなかったので、シンプルな白いキッチンを選びました。
設計前に収納量を確認し、Sさん邸のキッチン収納は、そんなに多くは必要ないことが分かりました。
もともとシンク上にあった、吊り戸棚は無くして、開口部の広いセミオープンキッチンに。カウンターは大工さん手づくりの造作。リビングとつながって視界も広くなり、キッチン内も明るくなりました。
リビングからみたはんぶんこのお部屋の入口。 リビング側に携帯電話の充電スタンドを設けることで、「自分の部屋に携帯電話を持ち込まない」という家族のルールを守りやすいちょっとした工夫が。
クローゼット、机、ベッド、すべて大工さんによる造作。 ベッドの下はルンバがぴったり通る空間があります。
クローゼット、机、ベッド、すべて大工さんによる造作。 上のベッドへは、梯子ではなく、クライミングウォールを上ります。
リビングを通って入る子ども部屋。家族が顔を合わせることができる造りなので自然とコミュニケーションが生まれます。 集中したい・ひとりで過ごしたい時間も大切にしつつ、家族と過ごす時間も大切にできるちょうど良い距離感を模索したS様の家族のカタチができました。
欲しかった壁一面の本棚。リビングの扉を無くして部屋の中へ。 本棚の奥行きは弟さんの部屋を狭くしないよう、検討に検討を重ねた絶妙なサイズ感に。
本を読んだり、ゲームをしたり、 ゴロンとくつろげるタタミコーナー。
くつろぎの場所として、タタミも欲しいというご要望。ここは既製品の収納付きタタミコーナーの利用をおすすめしました。造作するよりコストダウンできるし、置いてあるだけなので、いつでも外せます。 「はんぶんこ」の壁のラインですっきり納まったコーナー。造作に見えてしまうほどの精度です。設計段階から設置を想定していたので、ピッタリサイズで納めることができました。