家づくりに役立つメールマガジンが届いたり、アイデア集めや依頼先の検討に役立つ機能や情報が満載!
アカウントをお持ちの場合
(OFFのときは写真にマウスオーバーで表示)
オーナーが目指したのは、和モダンをコンセプトにした禅スタイルのリゾート住宅です。素材、照明計画、造作家具にインテリア。細やかなディテールにもこだわり、シンプルでありながら心地よい緊張感を纏った美しい空間を東京の都心で実現しました。また、生活感を感じさせないスマートな暮らしをするための工夫が随所に取り入れられた住まいです。
和モダンをコンセプトにした住宅ということで、内装の色使いや素材選びには徹底的にこだわりました。その中でも特別な存在感を放つのが、カジャデザインオリジナルの天然石材モンスターストーンです。モンスターストーンは、溶岩石ヒタムの一種で特に大きな気孔(空洞)を持つ石材です。幅60cm高さ6cmの細めの石材を馬貼りで一つひとつ張り上げ、繊細で品のある雰囲気を演出します。その静けさを感じる趣が和モダンをコンセプトにした本邸宅にしっくりと馴染みました。
ライフスタイルに合わせて、基本的な間取りや空間構成は洋室の仕様になっています。例えば床は、フローリングをセレクトし、お手入れのしやすさと素足でも心地よく過ごせるリビングに。木材の色を、明るいオークカラーにすることですっきりとした和の印象を与えます。ソファエリアの天井高を一段上げ、板張りにすることで開放的かつ落ち着いた空間に仕上がりました。また、造作のTVボードやキッチン脇の収納部分に、ルーバーを取り入れ空間にアクセントを加えました。
日常生活を送る中で、生活感を出さずに暮らすことも今回の家づくりのポイントでした。ただ、とにかく収納をたくさんつけることで味気ない部屋にはしたくない。そこで、「魅せる収納」と「隠す収納」を絶妙なバランスで取り入れました。リビングは壁に収納を備え付け、上部を魅せる収納、下部を隠す収納としてデザインされています。見せる収納には、天板に沿って間接照明を仕込み、お気に入りの小物や本を美しく飾るスペースに。下部には、扉でしっかりと覆うことのできる収納力抜群のシェルフになっています。
キッチンはLDKの内装に合わせてオーダーメイドで制作しました。明るいオークカラーの面材とすっきりとしたグレーのカウンター天板。無駄のない洗練されたデザインながら、大容量の収納力を兼ね備えています。広々としたカウンターを設けることで、カウンターチェアを使い軽めの食事をキッチンでもできる設計を取り入れました。リビング、ダイニング、バルコニーまで見渡せるキッチンの配置もオーナーのこだわりです。
本邸宅では、巧みに間接照明を効果的に取り入れています。間接照明は天井や壁に光を反射させ空間を明るくするため、光が直線的でなく平面的に広がります。広い面で柔らかく広がる光は明るさを確保しつつ、目にも優しく、心穏やかな空間を実現します。また、ギャラリーなど視線を集めたい場合にも効果的で、スポットライトを壁面に当てることで、目立たせたい場所を強調することが可能です。天然石の壁やディスプレイシェルフなどで、陰影やシルエットを創り出しワンランク上の空間へと仕上げます。
素材選びやインテリアで、和モダンのテイストを取り入れたリビングルーム。シンプルで洗練された空間が広がります。
天井と床には明るい色味の木材を取り入れ、自然のぬくもりと洗練された和のイメージを与えます。そこに合わせた壁一面に貼ったダークグレーの天然石材が、さらに空間に静けさを感じさせます。
バルコニーをL字型に囲むようにレイアウトされたLDK。部屋のどこにいても屋外の開放感を味わうことができます。
全体的に高さを抑えたインテリアコーディネートで和モダンスタイルに仕上げました。シンプルながら他とは一味違うポイントがアクセントになります。
ベージュとグレーを基調としたオーダーキッチン。使い勝手を考慮した機能美とリビングのインテリアに合わせたデザインが融合しました。
日常生活の中でできるだけ生活感を出さないために、造作収納のデザインにもこだわりました。お気に入りの小物を魅せるためのシェルフと、日用品などをまとめて隠す扉付きの収納で使い分けます。
照らす場所によって間接照明の種類と配置を工夫しました。素材の質感をより引き立てたり、インテリアを引き立てるよう設計されています。
ゲストルームを兼ねた和室も、琉球畳を使いモダンな印象にまとめています。広いテラスにつながっているため、視線が抜ける開放感も感じられます。
石材や木材の表情をライティングが際立たせます。