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設計、施工、監理、インテリアを担当
23年前にお母様が中古で購入され、今年で築36年目のマンション。奥様は結婚後、別のマンションに住まれていましたが、2人のお子さまの成長を見据えてご実家への住み替えを決意。設備の老朽化や収納、お子さまの安全面といった課題をクリアするためフルリノベーションを決められました。上質感にこだわられたシンプルな空間には、子育てに優しい工夫やアイデアがいっぱい。生活動線や採光、断熱性能や設備などを見直すことで、住み心地もより快適に。お子さまは自由に走り回って、お絵描きしたり、ピアノを弾いたり。ご家族の笑顔があふれる住まいに生まれ変わりました。
もともと実家には母と兄、私たち家族は向かいのマンションに住んでいました。子ども2人の成長を見据えて広いマンションに住み替えたいと考えていた頃、兄が独立することに。母一人では広すぎるので、実家と私たちの住まいを交換することにしました。設備や構造の老朽化などの不安もあったので、当初からフルリノベーションを視野に入れていました。設計や図面に詳しい主人の「やっぱりメーカーはしっかりしている」との言葉で、マリルノさんにお任せすることにしました。
「リビングを広く」というのが第一。子どもがまだ小さいので、必要になるまで机や家具は置かず、スペースをいっぱい使って遊べるようなシンプルな空間にしたいと思っていました。子ども部屋も最初は壁や扉で仕切らず、成長に応じて区切れるようにしていただきました。あと、一見タイルや木だけど実は違うといったイミテーションではなく、本物の上質な素材を希望しました。見た目だけではなく、傷のつきにくさ、掃除のしやすさいったことや、点検口を見やすくたくさん付けてもらったり、今後10年、20年安心して暮らせるよう、基本的なことがしっかりしているので安心できます。
間取りは大きく変えていないのに、使い勝手が格段に良くなり、明るく広々した印象になりました。キッチンがすっきりと広くなったので、子どもに「危ないから出て」と言うこともなくなって。遊び方も前の家だとおままごとぐらいでしたが、今は家中をぐるぐる回ってかけっこしたり、お絵描きしたり。遊びの幅がぐんと広がりましたね。以前と場所は同じなのに、リビングがすっきりしたせいでピアノも物置状態じゃなく開きやすくなって。そうすると子どもたちも「ばあば、弾きたい」って言い始めました。そうしたら子どもだけじゃなく、母までピアノを習い始めたんですよ(笑)
簡単に動かせる軽めのソファを置いた、広々とした大空間リビング。あえて大きな家具や区切りを設けず、のびのびと子どもたちが遊べるシンプルな空間にしました。隣接する子ども部屋とは回遊型になっているため、「回遊魚のようにぐるぐる走り回っていますよ(笑)」と、子どもたちにも好評です。 「シンプルでも本物の木の床にしたかった」という奥様。小さなお子さまがおられるので、素材は衝撃に強く、傷のつきにくいカバザクラに。お部屋がすっきりと広く見えるよう、木目は優しい色あいの樹種を採用されました。
キッチンの壁面は、奥様お気に入りの白とグリーンのタイルで、明るく爽やかにコーディネート。強い西日が差し込む窓の前にタイルの壁を一枚足して、日よけとデザイン的なアクセントを付けました。床もタイルなので、油などの汚れが掃除しやすいとご主人にも好評だそうです。
二人のお子さまの部屋は成長に応じて部屋を分けられるように引き戸で間仕切り。プライバシーを考え、扉もあとから足せるように設計されています。ふたつの部屋の間の天井部分は、あえて壁を設けず開放的に。扉を締めても光が通り、エアコン1台でも快適に過ごせるようにしています。
何か描いたりするスペースを作りたいな、という奥様のアイデアのブラックボード。初めて見たお子さまは「ええーっ、描いていいの?!」と大喜び。マグネットが仕込んであるので、磁石を並べたり、描いた絵と組み合わせたり、さまざまな遊び方で楽しんでおられるそう。
もともと和室だったスペースの窓は位置が低く、小さなお子さまには危険なため、低い位置をキッチン用の造作収納で塞ぎました。これまでのように背の高いタンスでなくカウンター収納なので、リビングへの光を遮ることなく、収納量もたっぷり。PCコーナーとしても使える便利な空間です。