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3つに分割された分譲宅地の計画です。周囲に住宅がとりとめなく並ぶ中で、3つの家がばらばらではなく、3つそろうことで、調和あるひとつの雰囲気を生み出したいと考えました。
発想の原点に古いまちなみの風景がありました。そこでは一つ一つの家自体が、住み手の思いを反映して様々な表情を見せつつ、瓦や木板、漆喰など限られた素材と共通した構法が全体に落ち着いた統一感をもたらしていました。一つ一つの多様性を受け止め、全体としての調和を実現していたわけです。
そのような世界をこの3つの家で実現できないかと考えました。そこで共通するルールとして、外装材を共通する素材に決めました。それは、ギングロ色のガルバリウム鋼板です。ギングロ色のもつ静かで重たい表情は、雑多な住宅地の中で存在感を示すに違いない。そして外装材以外は、建主の要望をもとに自由に設計にすることで、自ずと個別の特徴が生まれるであろうと考えました。そこから、統一と多様性を合わせ持つ住宅群をめざしていきました。
■北の家
梁が露出した天井の高い2階リビングと、それに続く大きなデッキテラスが特徴です。デッキテラスは、屋根で覆い、半屋内の雰囲気の場とし、リビングの延長として、生活に広がりを生み出すスペースとしました。
外壁はガルバリウム鋼板ギングロ色の横葺き。