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設計、監理を担当
既存の間取りは、個室毎に鉄筋コンクリート造の構造壁で囲われており、生活の変化に伴う更新にはなかなか対応しにくい空間でした。
また今は亡きお父様が当時の設計の際にご要望された玄関に繋がる広々としたホールや、幅広の廊下の突き当り窓に嵌め込まれたステンドグラスからの穏やかな光など、家族の思い出の詰まった空間がそこかしこにありました。
これから再度共に暮らす家族がプライバシーを保つ場所を確保しつつ、お互いの気配は感じるような住まいの在り方を考えた時、全く刷新した空間でアップデートするのではなく、家族の成長に応じて思い出を繋ぎつつ、住み繋がれていく住まいとなるよう思い出が感じられる痕跡を残してデザインしています。
【掲載誌】
relife+ (リライフプラス) premiumNo.2 (扶桑社 2022/9/14 発売)
いま頼みたい!頼れるリノベのパートナーBest52 (扶桑社 2023/3/28 発売)
1 階は店舗、2 階はオーナー住居、3 階は 8 戸の賃貸共同住宅という構成の建物 に、店を営むお母様と近くに住んでいた娘さんご家族が一緒に暮らすことになり、2 階のオーナー住居をワンフロア丸ごとリノベーションして二世帯住宅とすることになりました。
お施主様からは 、
・新たに家族が増えることによって、増える荷物を見せない空間
・家族やゲストが集えるオープンで広いLDK
・明るい空間
とても明快なご要望をいただきました。
新築当時の思い出が残るステンドグラスの窓下には、子供達が遊べるベンチコーナーを新たに設置しました。ベンチコーナーに面した書斎スペースには見守りながら親子のコミュニケーションが取れる窓を設けています。
広々としたホールや幅広の廊下は、各空間と家族をつなぎあちこち回遊でき、収納や部屋は引き戸とすることで、使い方や状況によって各部屋と一体になったり、個別にしたりと使い分けができるようにしました。
居室から廊下の間にはガラスの建具や室内窓を配して、暗くなりがちな廊下やホールに光を呼び込で、動線だけでなく光や空気を回遊させています。
各居場所が柔らかに連続し、共存する家族の関係性や空間の多様性を包括するおおらかな空間となりました。
既存からの広いホール、廊下幅を活かして、リビングダイニングの入り口には踏み込みを設けるなど、さらにホールが開放的になるよう計画しました。ホールの突き当りのステンドグラスは既存を活かし、その下に新設でベンチコーナーを設けています。
左手は仏壇コーナ、左手奥にはダイニングキッチンです。 既存の和室天井の貼られていた貴重な黒部杉のへぎ板網代を新しくデザインした格子扉に組み込み再活用しています。
既存のステンドグラスを活かし、部屋以外に自由にくつろげるコーナーを設けました。 子供の遊び場になったり、大人の読書スペースになったり、昔の名残を家族のコミュニケーションの場所へつなげています。
キッチンのカウンター材はステンレスのバイブレーション仕上げ、扉面材はオークです。 ダイニングテーブルもキッチンと合わせてデザインし、オーダーで製作しています。
キッチンと合わせたダイニングテーブルは今回のプロジェクトの為にデザインしています。
ダイニングテーブルもキッチンと合わせて製作しています。左手奥の扉はパントリーの入口です。手前の格子戸は引込戸による仏壇スペース。
キッチンと合わせたダイニングテーブルは今回のプロジェクトの為にデザインしています。
リビングの天井は直天井にして塗装しています。リビングは天井高を高くし、ダイニングキッチンと空間の差をつけました。
キッチン右手奥の扉はパントリーへつながります。
リビングテレビ壁面にアッパーの間接照明を設け、天井の高さをさらに強調しています。
既存のアルミサッシ窓に木製枠をデザインして設置し、アルミサッシの硬質な雰囲気を変えています。テレビボードからつながる収納家具には、観葉植物を入れるグリーンポットを設けています。
既存のアルミサッシ窓に木製枠をデザインして設置し、アルミサッシの硬質な雰囲気を変えています。テレビボードからつながる収納家具には、観葉植物を入れるグリーンポットを設けています。
リビングの天井は直天井にして塗装しています。リビングは天井高を高くし、ダイニングキッチンと空間の差をつけました。
リビングの天井は直天井にして塗装しています。リビングは天井高を高くし、ダイニングキッチンと空間の差をつけました。
リビングの天井は直天井にして塗装しています。リビングは天井高を高くし、ダイニングキッチンと空間の差をつけました。
リビングの天井は直天井にして塗装しています。リビングは天井高を高くし、ダイニングキッチンと空間の差をつけました。
天井は直天井に白色で塗装し、天井高を高くとっています。壁の塗装は、ベンジャミンムーアから3色セレクトし、バランスよく配置しています。
壁の塗装は、ベンジャミンムーアから3色セレクトし、バランスよく配置しています。
ベッドルームの天井は直天井にして塗装し、天井高を高くしています。
天井は直天井に白色で塗装し、天井高を高くとっています。壁の塗装は、ベンジャミンムーアから3色セレクトし、バランスよく配置しています。
開口部には障子を設け、隣地からの目隠しとしました。TVボードやドレッサーとなるカウンター収納は造作で製作しています。
廊下を挟み向かいに仕事道具を入れる収納があり、廊下面の引き戸を開け放して使えば、廊下と一体となった仕事スペースになります。
廊下を挟み向かいに仕事道具を入れる収納があり、廊下面の引き戸を開け放して使えば、廊下と一体となった仕事スペースになるよう計画しました。ベンチコーナーに面した窓は、開けられるため遊んでいるお子さんに声をかけたりできます。
子供部屋と手前の収納の引き戸を開け放すと約30m²の一体空間になります。 壁面にはボルダリングウォールを設け、開放的でありつつ、見守りしやすい子供達の遊び場となっています。
子供室から廊下、その向こうにLDKがのぞめます。引き戸を開け放すと子供室と一体に使える収納があります。
ホール・廊下に面した手洗いコーナーです。 左手はトイレ、正面奥はウォークインクローゼットです。
暗くなりがちな手洗いカウンターの部分も、窓があるトイレに面してすりガラスを設けることで窓からの採光を導いています。
壁、床仕上げは既存のトラバーチンを活かし、一面のみアクセントウォールを設置しています。照明は間接照明でこれまでの雰囲気を変えています。
シャワーを増やし、洗い場スペースを広くして床暖房を入れています。
同時使用に対応できるよう洗面カウンターを広くし、床暖房を設置しました。 洗面ボウルとカウンターは人工大理石のシームマウントで一体型にしています。
廊下の天井には設備は設けずに伸びやかにベンチコーナへ視線がつながるホールとしています。照明も間接照明とし、天井の陰影を強調しました。