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設計、監理、エクステリア(庭・外構)を担当
半地下のガレージをコンクリート打放しとし、室内は、敷地の高低差を利用したスキップフロアにして生活空間を心地よく繋いでいます。
日本建築には、外観デザインを形作るための、様々な伝統的な手法があります。
数寄屋や社寺建築にみられる蓑甲という手法を現代建築に引継ぎ、幾重にも重なった屋根を美しく見せています。
蓑甲とは、切妻・入母屋屋根で、屋根と破風のギャップを調整するための曲面部分のことで、昔の雨具である蓑を被った背中のような形状から、このように名付けらています。
リビングの大階段から中2階のダイニングキッチンを見る。 床材は熱処理を施したアッシュの無垢板です。150mmの幅広ですが、床暖房にも対応しています。
奥にある和室とリビングは、天井までの建具で仕切ることができます。 床材と同じ150mm幅広の桐無垢材を 天井に貼りました。 間仕切り代わりの引き戸を引き込めば、スキップフロアで繋がった各空間が一つになり、高低差のある大きなスペースになります。 建物の端から端までを見渡すことができ、デッキを通して屋外の庭へと視線が通ります。 各部屋には光が溢れ、温度や気圧の差によって風もよく抜けます。
天井をアールにして、照明を仕込んでいます。 間接照明にすると左官仕上げの凹凸がよくわかり、夜間には手仕事の跡が残った、一味違う表情の仕上がり感になります。
井に照明を仕込んでいますが、こちらは山型の船底天井です。 巾木は少し高い目にして、床材と同じアッシュを貼りました。
床はサーモタイル、家具や建具は壁の珪藻土色に合わせて「白」で統一しています。
スチール製門扉は、亜鉛メッキ+リン酸処理。 杉の化粧型枠で木目を映した、コンクリート打放しの塀とよく合います。