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千葉県の郊外に建つ、若い夫婦と小さな子供のための住宅。
敷地の中に配置した大きな屋根の中に、8本のY字型をした木フレームを林立させ、そのフレームに2階の床やロフトの床を引掛けて居室を設ける計画とした。Y字フレームは、伝統的な木造建築でいう屋根裏の束や梁のように家全体に張り巡らされ、その中に自由な高さで6枚の床板を引掛けている。引掛ける床板のレベルや場所よって、屋根面や他の居室との距離が変化するとともに、床板下の空間にも変化が生まれている。
家全体は1つの大きなワンルームだが、Y字フレームとそこに引掛かる床板によって、大きな屋根の下の空間が緩やかに分節され、家族がそれぞれの場所に居ながらでも、互いに気配を感じながら暮らしていけることを意図している。
Y字フレームに絵や小物を飾ったり洗濯物を掛けたり、また子供の背丈が印させたりと、家族の日常的な生活に家の骨組みが自由に使われて関わっていくことで、手垢が残る本のように、家族の生活の跡が残る家になってほしいと思う。