ゆったりとした洗面カウンターのある幅広の廊下が印象的ですが、寝室につづく脱衣所を兼ねたキッチン裏動線には思わず感嘆。

マンションリノベーション

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木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間

手掛けた工務店・ビルダー

設計、施工、監理を担当

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (リビングダイニング)

リビングダイニング

コンクリートの質感を活かした空間。 施工中に躯体の汚れを落とすなど手間をかける事で美しい仕上がりとなった。

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (玄関)

玄関

住まいの中心を貫通する廊下には大きな洗面を配置した。

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (玄関)

玄関

廊下の長さを強調する特徴的な柄の壁はハワイアンマンゴーの突板。ミラーはシューズクローゼットへの入り口の引き戸で、突板の壁の中にトイレの扉が隠されている。

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (廊下)

廊下

突き当たりのスペースにはお子さんのピアノが置かれる。

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (書斎)

書斎

梁型の裏側に間接照明を配置した。

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (ダイニングキッチン)

ダイニングキッチン

天井の抑揚をつけた空間。右には小上がりの和室がある。

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (ダイニングキッチン)

ダイニングキッチン

キッチンの奥行きは1100mm。広い作業スペースに加えて、十分な収納も造作してある。

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (リビングダイニング)

リビングダイニング

和室部分は改修前は浴室だった為、スラブレベルが200mm低かった。スラブの段差を活かし、畳の下には来客用の寝具が収納されている。

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (リビング)

リビング

テラス側に一列タイルを敷くことで内外をより親密な関係とする。タイルは玄関に敷いてあるものと同じものを採用することで、空間全体のインテリアをまとめる。

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (キッチン)

キッチン

海外製の食洗機を組み込んだキッチン。 キッチンの右側からは、脱衣室とクローゼット・寝室に通り抜けることができる裏導線を計画している。家事動線の短縮と回遊性がある暮らしの自由度が高い住まいとした。

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (脱衣室)

脱衣室

脱衣所を兼ねるキッチン裏の裏動線。扉によって部屋のように仕切ることも可能。 十分な収納は可動棚とすることでコストダウンをしている。

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (主寝室)

主寝室

フローリングは柔らかく暖かな質感の杉材を採用。リビングに採用したタモ材よりも安価な為、コストダウンを図った。 無節の材料を採用することで杉材を使用しても和風ではなくモダンな空間にも合わすことができる。

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (廊下)

廊下

各素材を極力シンプルに並べる。

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (子供室)

子供室

コンパクトな子供室には光を取り入れるためにFIX窓と通風用の小さな扉を設けた。

木場の家_街のスケールと繋がるおおらかな空間 (子供室)

子供室

住戸の特徴となるコンクリートの壁面に光を当てる。

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手掛けた工務店・ビルダー

設計、施工、監理を担当

用途

自宅

居住者

家族(子供1人)

所在地

東京都江東区

延床面積

102㎡

施工面積

102㎡

改修規模

フルリノベーション

間取り

3LDK → 2LDK

期間

設計:4ヶ月 、施工:5ヶ月

完成時期

2022年01月

間取り

リノベーション前

リノベーション後

手掛けた工務店・ビルダーのコメント

設計、施工、監理を担当

湾岸エリアに立地するマンションのリノベーション。周辺にはスケールの大きな建築群と空地、広い通りや運河などがあり、自然とゆとりがある雰囲気の環境である。
セキュリティ内の中庭を通り、ゆったりと作られた共用部を抜け、住戸にアクセスする。住戸を通り抜けると中庭に面した住戸の専有庭へ出入りができる。街から住戸へと巡る一連の流れとこのエリアの特有のスケール感が住戸内へと連続するよう留意した計画である。
計画は住戸を貫通するように玄関からリビングへと抜ける幅の広い廊下を設けた。廊下は共用廊下に近いスケール感とすることで、共有部と住戸内をシームレスな体感でつなぎたいと考えた。廊下は洗面や書斎など機能を兼ねると共に風と光を住戸全体に導く役割を持つ。キッチン・洗濯室・クローク・主寝室へと続くもう一方の裏動線を確保することで、広い住戸での生活のしやすさやにも配慮している。
マンゴーやプラタナスの突板、ブラッシングされたフローリング、大判タイルや石など、外部的なニュアンスのある素材と現しの躯体を組み合わせることで、それぞれの素材の力強さと上質さを兼ね備えた空間としている。
スケールの操作と特徴的な素材の組み合わせによって、一住戸の完結したインテリアとするのではなく、周辺の環境と一続きとなる住空間を計画した。

家づくりのきっかけ・施主の要望

100㎡の占有面積のある空間を生かした、大らかで回遊性のあるプランと湾岸エリアの爽やかな風が通り抜ける住まいの望まれていました。

この事例の見どころや工夫したところ

湾岸エリアやマンションの共用部から住戸内の繋がりを意識した空間のスケール感の調整と素材使いを工夫しました。解体工事の現調時に既存のコンクリートが美しく打設されていなので、一部設計を調整しコンクリートを現しにしたインテリアに変更しました。
大判タイル・石・プラタナスやマンゴーの突板など外部的なニュアンスのある素材を採用することで、外部との繋がりを感じられる空間としました。

施主の感想

玄関を入った広い廊下はお子さんのピアノやご主人の書斎としても機能しているようで、大らかな空間を工夫し楽しみながら住まわれているそうです。
リビングに面した占有庭も手を加えながら住まわれています。

事例の進み方

組織設計事務所に勤められているご主人から設計・施工のご依頼がありました。共通の友人も居て、お互いの人間性や仕事への向き合い方に共感できた上でご主人との共同設計という形で設計をスタートしました。
プランニング・予算調整や壁面に採用した突板の選定まで、施主夫婦と十分な時間をかけて設計・施工を進めました。

印象に残っていること

設計に携わっている建主さまなので、単純な使いやすさを求めるのではなく、美しいということや、物や素材が空間の中でどう在るべきかを、いつも以上に深く建主さまと共有しながら進められてたこと。

リノベーション前の写真

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この事例のコンセプト

この住宅の写真

手掛けた工務店・ビルダー

対応業務

注文住宅、リノベーション (戸建、マンション、部分)

所在地

東京都板橋区蓮根2-27-12 古谷野ビル3F

主な対応エリア

埼玉県 / 東京都

目安の金額

30坪 新築一戸建て

3,300〜4,200万円

60平米 フルリノベ

1,200〜1,800万円

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