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カーテンを閉めずに生活が可能な環境に住みたいというご希望をお持ちでした。以前からある住宅街の一角に、その希望をかなえられる土地にめぐり合いました。メインの通りから1本入ったゆるやかな坂の上、その敷地の向こう側には緑豊かな森が見えました。
敷地の輪郭は台形で西側の道路から東側の森方向に広がっています。西側は道路とほぼ同じ高さで、東側の森は約2m低くなっています。それゆえ、敷地に立つと、太い幹の部分は下方に見え、目の前には青々とした葉がひろがります。隣接する森の木々がプライバシーを守ってくれたり、季節のうつりかわりを教えてくれたり、また落ち着きのある優しい時間をすごせそうで、この森に近づいて住むことにしました。
森に開かれたパブリック空間と、静かで守られたプライベート空間とをうまく生活に取り入れることにしました。
建物の東側はパブリック空間となるリビング・ダイニング・キッチンを、勾配屋根の下に配置しました。テラスの床から勾配屋根の軒先を2190mmに押さえることで、室内に広がりを与えつつ、森に手が届くような空間をねらいました。さらに、ならフローリング、土塗壁、タイルなど自然素材と色彩を組み合わせ、森と一体となるようなインテリアにしました。
一方、建物の西側は、寝室・水周り・子供室などのプライベート空間を、閉じたBOX形状の中に配置しました。プライベート性を高めるため開口部を小さくし、白いインテリアでシンプルに構成しました。