家づくりに役立つメールマガジンが届いたり、アイデア集めや依頼先の検討に役立つ機能や情報が満載!
アカウントをお持ちの場合
(OFFのときは写真にマウスオーバーで表示)
設計、監理、インテリアを担当
成長が続く首都圏地方都市の周縁部、田園地帯に向かって増殖する宅地と取り残された農地がパッチワーク状に入り組む地域に建つ戸建住宅です。
建主のご要望はホームパーティーや料理教室で人が集まって過ごす広く開放的なエリアと閉じたプライベートなエリアが隔てられつつも一体的につながる家。前者には天井高が9mを超える大きな方形屋根の棟、後者にはハイサイドライトで空だけに開いた片流れ屋根の棟という異質なふたつの棟を用意し、無造作にずらして重ねることで変化に富んだ豊かな内外空間の構築を目指しました。
スパンの短い架構で大きな空間を身体スケールに分節し、露出した構造体で内部空間に変化と奥行きを追求するなど、木造の弱さを逆手にとって空間をさらに豊かなものにしようと試みています。
プライバシーと熱環境上の配慮から外皮全体に占める窓の割合は大きくありませんが、高い天井に天窓やハイサイド越しの空を取り込んで鉛直方向の広がりを、大小の開口を庭と農地に開くことで水平方向の空間の広がりを確保することに留意しました。リビング自体を縁側化する6m幅の引違窓も絡め、人が集まっても窮屈に感じない高い開放感を追求しています。