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設計、監理を担当
海に開いた集合住宅高層階のリノベーションです。住戸は角部屋でもあるため、南面に加えて西面にも開口が大きく開き、眺望が良く明るく開放的な室内が特徴的です。
ご夫婦で期間限定の移住をすることになったため、数年限定の暮らしを心ゆくまで好きな空間で過ごしたいというご要望が第一でした。加えて、暮らす以外にも趣味の時間や仕事の時間も住戸内で完結することを望まれていました。
海側へ大きく開いた南面と西面に対して玄関のある北面までは廊下を介してしか光が届かない既存の間取りでした。そこで、光を遮っていた東西方向の壁を撤去し、南北一方向の壁で構成されたワンルームのような大空間を計画して光と風を住戸奥まで届けました。並行する壁に緩やかに隔たれながら、居間-スタディコーナー-寝室-ホールと空間がシームレスにつながっていきます。
居場所が見え隠れする、開くと閉じるが同時に存在する空間を用意しました。
遠方にお住まいだったこともあり、打合せにはオンラインとサンプルを郵送して確認して頂いたり、CGを活用して進めていきました。それでも現地でしか決めきれない部分は現場確認で決定、クロスカラーやカウンター高さなど細部にこだわることができたと思います。納得のいく表情と「かわいい」というお施主さまの反応に嬉しくなりました。
シンプルな暮らしぶりがとても印象的なご夫婦で、ご自身たちに本当に必要な物事が明確に見えている方々でした。ですので、設計プランもその暮らしぶりをイメージしつつ、シンプルでありながら住戸のポテンシャルを最大限に活かそうと計画しました。その意図もすぐさま理解頂き、暮らしぶりをイメージされていた姿が印象的でした。