注文住宅

colors 色を重ねおいたいえ

費用:

3500万円

エリア:

大阪府

実施時期:

2006

内容:

色をテーマにした住宅です。
塔のような建物の中心を階ごとに異なるかたちの階段が貫き、
さまざまな色が配置された場所をつなぎます。
「なんとか風」や、固定概念にはとらわれず、それぞれの場所が心地よいこと。
そういう場所を積み重ねてできた楽しいすまいです。

敷地の周囲は住宅が密集する地域、1階の大部分は仕事のためのスペースが必要だったので建物は3層となり、2階に中庭を囲んで塔がふたつ並ぶような外観になりました。

マッシブな外観の存在感をなじませるため、建物をいくつかの色のブロックに分節しました。
既視感のあるクリーム色の鋼板、北欧の住宅にアイデアを求めたバイオレット、木の素材感、そしてそれを墨色で染色したもの。

この建物の特徴のひとつが階段。
三層を貫く階段は、それぞれの階ごとに異なる表情をみせるようにしました。
一階玄関から二階へは鉄骨と木で、
二階から三階へは鉄板にカーペットを打ち込み、
三階から屋上へは収納を兼ねた木製の箱を積み上げたもの。

それぞれの階で用途も要素も異なる階段を作るために何度も検討を重ねています。

最上階の階段はこんな感じ。
木製の小箱を積み重ねたようなかたちをしています。小物収納を兼ねていて、とびらにはお気に入りのファブリックが貼られています。

二階の階段はこんな風に。
鉄の無骨な表情を和らげる、ふかふかしたカーペット地を打ち込んでいます。
キッチンとリビングを繋ぐ廊下の位置なので、階段下は子どもたちのワークスペースとなっています。
奥にはリビングの若草色の壁が見えます。
この階段とワークスペースが二階部分に設けられた広いテラスに面しています。

建物の二階にテラスをつくりました。
隣家にぐるりと囲まれているなかでもプライバシーと緑や風や光を得られる、
ほっとできる場所です。

テラスに突き出すようなかたちでリビングがあります。
壁一面を若草色のエッグシェルペイント。
この住宅は鉄骨造なのですが、あえて鉄骨部分を露出させて亜鉛めっき仕上げとし、
木部やペイント部分の柔らかい表情と対比させています。

リビングの反対側にはキッチンがあります。
外壁のバイオレットと樹木、ダークブラウンの階段の向こうに、リビングの若草色が見えます。

キッチン側をみたもの。
トップライトと中庭、視線をカットしたハイサイド窓からの採光によって明るく仕上がりました。
奥の壁はトップライトの光が映えるように、オリーブ色のガラスモザイクを貼っています。
右手には家事コーナーと水まわりへのアクセスとし、回遊動線としています。

キッチンの様子とトップライト。

ダイニングキッチンからアクセスする水まわり。
浴室とはガラス壁で仕切り、洗面とWCと一体の広く心地よい部屋としました。
外壁のバイオレットの明度を調節してここにも取り入れています。

女の子二人の部屋。
淡いミントブルーのかわいい色でペイントしました。
法的規制から勾配屋根となったので、屋根裏部屋のような遊びコーナーを作りました。

鍵谷啓太 / 井上佐和子

大阪の設計事務所です。新築戸建の他に、リノベーションにも力を入れています。

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