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設計、プロデュース・コーディネート、土地・物件探しを担当
30代のご夫婦とお子さん1人の3人が暮らすS様ファミリー。初めて訪れた鎌倉市大船の街をひと目で気に入り、賃貸で暮らしていた二階建て一軒家から約70平米の中古マンションを購入しフルリノベをされました。
以前よりも狭くなったはずですが、ご夫婦ともに「広くなった!」と明言されるそのワケは? 引っ越して2年。どんなリノベをすることで広さを確保できたのか、現在の暮らしとともに伺いました。
お子さんが生まれる以前から「いい家があれば」と、のんびり物件探しをされていたそうですが、出産後に引越し&家づくりへの思いに火がついたそうです。
「出産後もしばらくは3LDKの一軒家に賃貸で住んでいました。3LDKというと広いように聞こえますが、子どもが生まれた途端に狭くなったというか…。赤ちゃんから目を離せないので、1日のほとんどを1つの部屋で過ごすので、すごく窮屈になってしまいました。」(奥様)
「夫婦二人だった時はそれぞれが好きな場所にいればよかったのですが、赤ちゃんがいると、部屋はたくさんあっても家族3人が8畳間にずっといなきゃいけなくなって、それがストレスでどうしても引越しがしたい!となりました。」(ご主人)
要望に合わせて1件1件設計しているのが伝わってきて、些細な発言も汲み取ってくれましたし、内見をした時に「私たちが希望を伝えれば、きっとEcoDecoの皆さんが素敵にしてくれる!」という確信がありました。実際、平米数としては狭くなりましたが、体感としてはとても広くなりましたし、家全体が明るくなりました。
また、動線がよくなったことで家事ができるという感覚があります。以前は二階建ての一軒家だったので、洗濯をするにも洗濯機のある場所、干す場所、取り込んだ洗濯物をしまう場所、すべてが離れているので家じゅうを縦にも横にも動く必要がありました。それに子どもが一緒だとひと苦労で。でも、この家に住んでからは動線が良くなって気持ちにも余裕が生まれました。
物件探しの前に、まずはFPさんに予算について相談し、資金計画面をクリアにしてから始動。
「子供が生まれる前に「将来のお金のことも考えなきゃ」と思ったものの、もともと苦手な分野だったので、プロに聞こうとFPの方に相談しました。」(ご主人)
お二人は「そもそも家を買うのってアリですか?」というところからご相談されたそうです。現状を伝えるなかで「毎月これくらいなら支払えて、全体の予算はこれくらい」と概算見積を出せたので、今までどおりの生活をキープできる予算を設定して家探しを始めることができました。
ここ数年、S様のようにFPさんに相談し、資金計画を立ててから物件探しをされる方が増えました。S様の場合はご自身でお付き合いのある方に相談されましたが、EcoDecoでも保険会社などに所属していない(保険商品を売ることを生業としていないFPさんは数少ないんです)独立系のFPさんをご紹介しています。
最初は大手メーカーさんに相談をしていたS様ですが、あらかじめバリエーションやパターンがあり、その組み合わせとオプションから選ぶというスタイルが自分たちがやりたいこととは違うと感じたそう。
「担当してくださった営業の方に、私たちの中では大事に思っていることがうまく伝わらず、大事なポイントとして受け取ってもらえないこともあって、ほんの一瞬傷つきながら(笑)話を進めていくということも何度かありました。」(奥様)
「住宅のこだわりって細かいことも多いので、あまり気にしないでそのまま進めることもできましたが、内心もやもやしてしまうかもという思いがだんだん膨らんできました。そんなときにSUVACOさんを通じて、施工事例の気に入ったEcoDecoさんを紹介してもらいました。」(ご主人)
ご主人はコロナ禍がきっかけでリモートワークを始めていたので、物件探しの際もエリアに対するこだわりがなく、「突拍子もないところでも紹介してほしい」とご依頼いただきました。条件を整理した上でご紹介した1軒目が現在のお住まいです。
「内見に訪れてみると、まず駅前が楽しそうで、このマンションまでの道中も雰囲気が良くて気に入りました。マンション単体だけではなくて、周辺環境も含めて家として考える視点は大切だったかもしれません。最初は多少ありましたが、築年数以上に管理組合の運営状況が大事だと聞いたのでそこを重視しました。その点、ここはエントランスも綺麗ですし、きちんと運営していることが伝わってきました。オートロックではありませんが、治安の良さを感じ、安心して子育てできそうで、購入時の安心材料の一つになりました。」(ご主人)
「マンションの裏にある川沿いが丸ごと公園のようでおだやかな空気が流れていて、大船に土地勘もなかったのに、なんとなくしっくりきました。」(奥様)
S様ご夫妻に、伺ってみました。
「リノベを進めていた当時は、子どもが3歳になった時の暮らしや、その先の小学生になった時の暮らしがまったく想像できませんでした。だからこそ、作り込みすぎないこと、動かせる間取りにすることを心がけたのは正解だったと思います。可動棚にしたり、壁を作らなかったりと、変えられることを前提にしておくのは、お子さんのいる家庭の場合、特に重要なポイントかもしれません。現に、リビングの棚も暮らしながら位置を変えています」(ご主人)
ニュアンスのあるタイルで囲まれたカウンターキッチンがLDKの中心にあります
キッチンに立つことが多い奥様は、すぐそばにワークスペースを作りました。ここに座ると、「リビングの棚全体を見渡せるのが最高です。」とおっしゃいます。アートもお好きで、色々な場所にアート作品を飾っているのもお気に入り
掃除の面倒さを実感していたので、コンロにはグリル機能をつけず、代わりにグリル機能付きのオーブンを購入。コンロの下に設置しています
リビングにある壁一面の棚は、S様曰く「我が家の視界の中心」好きな本や雑貨を並べているので、ふと眺めるだけで楽しいのだそう。テレビの前でゲームをしたり、子どもと遊んだり、ソファでくつろいだりと、それぞれにリビングで過ごすことが多いというのもうなづける、楽しくて自由度の高い場所です。
リビングの棚は枚数も高さも変えられる仕様に。「リノベ中はあとから枚数が足りなかったら嫌だな、と可動棚の枚数や位置を細かく考えましたが、結局、住みながらあちこちを変えていますね」とおっしゃいます
壁・天井の色は悩んだポイントのひとつ。約10色のサンプルを朝と夜で見比べたり、ドアノブとの色合わせを考えたりなど熟考し、淡いグレーに落ち着きました。写真で伝わるでしょうか? キッチンの壁面の厚みを利用したニッチにもご注目を。設計時は特に用途を設けていませんでしたが、今は娘さんの遊び場のひとつになっています
プレイフルな洗面は奥様が全面プロデュース。目地のブルーは、ショールームで見たカラフルな目地に触発されセレクトしたそう。小物も含め奥様の目利きと色合わせのセンスが光ります
玄関ホールから見た洗面台。帰宅後にアクセスしやすい位置にあります。玄関に置いたオレンジ色の椅子は、ご主人がひとり暮らしの頃に買った昔のパチンコ屋の椅子です
スロップシンクは洗濯機の向かいに設置。お子さんの上履きや靴下を洗うほか、衣類のつけ置き洗い、空気清浄機や加湿器など家電のお手入れなど、日々活用しています