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設計、監理、プロデュース・コーディネート、インテリア、エクステリア(庭・外構)を担当
お施主様は「ぜいたくは好きではないけど、こだわるところはこだわりたい」という主義の持ち主。ご主人はイギリスに住んだ経験があり、その時に日本の文化の良さを改めて感じるようになり、盆栽や苔を育てたり、三味線をひいたりすることが趣味になったそうです。
「昔ながらの日本の文化を楽しんだり、自分の時間を持ったりしつつ、家族と気軽にコミュニケーションがとれるようなお家にしたい」そんなご要望のもと計画がスタートしました。
以前住まれていた住宅が震災や大雨の影響を受けたので、まずは地震に強い家をご希望されていました。またご主人が留学経験により「日本らしさ」に興味を持たれていて、三味線を弾くのが趣味であるので特に畳コーナーにこだわっています。趣味のスペースやワークスペース、ライブラリーコーナーを備えていて、パブリックな部分もパーソナルな部分も充実したつくりの住宅です。
耐震等級3は確保しつつ考えられるだけの間取りを考案し決定しました。
畳コーナーの障子のデザイン、キッチンの間接照明などメインとなるお部屋はビューポイント(人の目がいくところ)を意識して作りました。
想像以上に住心地が良いです。自分たちのライフスタイルにあった設計をしていただくと、こんなにもストレスがなく生活がしやすいんだとびっくりしました。
予算削減の際、残しておいたほうが良いとアドバイスしていただいた箇所が、まさに自分たちのイメージしていた理想の家に近づく大事なポイントとなったので、お願いして良かったなと思いました。
ご相談を受けてから特に窓の位置に時間をかけました。
模型を作り、パースを作り、この高さだと何が見えるのか見えないのか視線が気にならないか、家具を置くときに支障がないかなど何度もシュミレーションしました。
お子様がまだ小さかったので大変だったとは思いますが、時間を見つけて床材や設備などショールームをまわり決定いただきました。
こだわりがいくつかあった中で、最終予算におさめるためにそぎ落としていくことを行いましたが、「ここは空間の大事な要素になるので残した方がいい」とアドバイスしたところは残していただけて、結果満足していただくお家ができたの嬉しく思います。
ご要望は一旦制限なくお伺いしデザインしていきますがコストも大切なので、予算に納めるためにいかに納得いただきつつ実現していくかは設計者の腕の見せ所になると考えています。
ナチュラルテイストなキッチン。お気に入りのペンダントライトは空間のアクセントになりました。後ろの収納はお皿や小瓶などを見せて飾りたいとのことでオープン棚を取り付けています。
LDKの中心となるキッチンは家族の会話が弾むアイランドキッチン。 朝食や少し軽く食べたい時などは、作ったものをすぐに渡せます。片づけも、受け渡しがスムーズなので快適です。 キッチンでお絵描きや人形遊びをしているお子様が楽しげに話しかけてくれるのでコミュニケーションが取りやすいのもメリットです。
場をひきたててくれる間接照明。ラインが強調されるので空間が引き締まります。同じ空間でも照明によって印象が変わるので大切な要素になります。
タタミコーナーとの間の壁は地震に強いお家にするために大事な壁。 安心して長く住んでいただくために当社では耐震の等級3を確保したうえでどんな間取りができるかということを大切にしています。
畳はリビングから30cmほど高く作られているので下部を収納にし、併設するLDKの収納も兼ねています。またタタミコーナー全体を壁に固定せず移動できる家具として作っているので将来的に移動させ床をフラットにしたお部屋にすることが可能です。
ご主人こだわりの和室は窓の高さと障子のデザインにこだわりました。 窓を開けた時に外構で植える植栽が見えるよう模型やパースでシュミレーションして決定しました。
洗面台はタモ集成材で製作していただきました。 木目の温かさが洗面室全体の印象につながっています。 二人並んで使うことができるゆったりサイズの洗面台です。