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設計、施工、監理を担当
築150年という年月の重みに敬意を払い、出来るだけ残せるものは残しそのままの良さを引き出すような設計を心掛けた。
結婚を機に、ご主人の実家に同居するためのリフォーム計画。
部屋数は多いが細かく仕切られ、開放的すぎる空間の使い勝手の悪さをどうにかしたい。1階を家族の集まる生活空間とし、2階を新婚夫婦の生活空間にしたい。劣化した下屋根の改修や構造体の補強をしたい。古民家特有の暗さや寒さへの対策をしたいと要望があった。
さすがに築年数的に屋根や柱、土台の劣化が激しく、取り替える部分も発生した。
また、いつかの時点で増築された二階の床構造も、貧弱な状態であったので
一階天井の二階床梁、座板の化粧仕上げを活かしつつ床の補強方法を行なった。
伝統工法特有の構造即ち仕上げという意匠を損なうことのないように細心の注意を払っている。
以前の主空間は天井が低く、暗かったので使い勝手の悪さを感じていたが、1階・2階とも広く・明るく感じれるようになった。また、段差も解消され、安心と暮らしやすさがプラスされた。キッチンからはLDK全体が見渡せるとともに、庭との距離感が変わったように感じ取れる。良質の古材を生かすという再生の考え方に信頼が持て、家づくりの過程と結果を楽しむことができた。