注文住宅

56/100 木箱・深大寺

面積:

95㎡

エリア:

東京都

実施時期:

2010.05

内容:

当事務所で開発し、特許を取得した「木箱212構法」による住宅です。
同構法は2013年度グッドデザイン賞、グッドデザイン・ベスト100を受賞しました。

敷地は緑の多く残る南斜面の住宅地にある。南面眼下には住宅街が広がり、斜面を伝って風が吹き上がってくる。
採光・通風に優れた高台という立地を最大限活かすため、南面は全面開口とした。
太陽光や風、地熱、植物など自然エネルギーの有効利用に努め、省エネルギー住宅を目指した。
1階床(基礎)には土壌蓄熱式床暖房を施工。
熱容量の大きいモルタルとべた基礎は太陽熱・床暖房の熱を蓄え、室内に放熱する。
補助暖房としてペレットストーブを利用。
夏は、南斜面からの風を室内に呼び込み、南北の窓が風の通り道をつくる。
風を通すだけで涼しく、エアコンをつけることはほとんどない。
外壁は全て板張りとし、庇上部には屋上緑化を施すなど、周辺環境との調和を目指した。
室内は、柱と梁の木、無垢フローリング、モルタル、鉄、コンクリートなどそれぞれの素材の持つ質感をそのまま活かしている。
内部も外部も木材によってできた本当の木の箱が完成した。

2011年 第14回木材活用コンクール 特別賞 受賞
2011年 日本建築士会連合会賞「奨励賞」受賞
2011年度グッドデザイン賞 受賞
2013年 日本建築家協会「優秀建築選100」選出

このプロジェクト事例を手掛けた建築家

葛西潔

建築家 / @東京都

私はこれまで「木箱」という言葉を使って住宅を設計してきました。 「箱」という言葉を使ったのは、さまざまな生活が行われる住宅という空間は、 「ただの箱」でよいという思いからでした。 家族は年月を経るとともに、その志向や暮らし方が変わっていきます。 そこに住む家族の生活の可能性を限定しない、 あらゆる生活に対応できる空間を提供したいと考えています。