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設計、監理を担当
二子玉川にある高層マンションのリノベーションです。築10年とまだ新しいマンションですが1年間は個人で利用して、その後は賃貸として貸出す計画の住宅でした。東側に向いた部屋で室内からは都心のビル群や多摩川も見渡せるロケーションです。
お子様が海外留学をし、同居していた母も転居した事から家族の人数に対して部屋が広すぎるという事で近隣の賃貸マンションから、こちらのマンションへの引っ越しを計画していました。クライアントさんの好みを実現しつつ、将来的に賃貸として貸し出す際にセールスポイントとなる場所を設計では模索しました。
近隣の家賃相場や不動産屋のアドバイスからファミリー世帯が多いので2LDKか3LDKを作るのが定石ですが、どうにも狭いLDKになってしまう。。。という事から引き戸を開けると一体化できるという通常の方法ではなく、壁自体が家具として移設できるようにしました。このアイデアは海外での生活が長かったクライアントも広々とLDKが使えると好評でした。
軽井沢に別荘があり東京のホテル感覚として利用するので、収納や寝室を闇雲に充実するのではなく必要最低限にしてLDKの広さを充実できたのは良かったと話していました。キッチンも既存を生かしつつ、アイランド部分を付加したので色々な場所で調理できて楽しいとの事です。
賃貸として貸し出すという事もあったので、周辺の街の環境や不動産情報などをリサーチして、どのような部屋が良いか?という事を話しました。お持ちの家具も多くあったので、その雰囲気を加味しながら、なるべく既存利用をしながら設計を進めました。
アートやデザインに大変造詣をお持ちのクライアントで、我々も非常に勉強になりました。建具に貼り付けた和紙は一品ものを和紙の専門店に赴いて決めましたが、普段マテリアル選定になれている我々も大変悩んで決めましたが、最終的には上層階の窓から見える雲のような和紙を選びました。