300万円で「リノベーション」





この家がいいと思ったらクリック!
「解放感のあるコンパクトな住宅」というコンセプトのもとに5.46m×5.46mのBOXを3つ重ねてコンパクトさを追求しました。解放感にあふれている為、延べ床面積27.5坪ながら狭さを感じさせません。
開口部を大きくとって冬の日光を沢山取り入れて、夏の日差しは「軒の深さと袖壁」によって制御できるように工夫してあります。
無駄を極力省いて1800万円(税・エアコン・カーテン・地盤改良・設計料・抵当権設定・登記費用・諸費用等別途)で、満足のいく仕上げが出来ました。
最初に予算が決められていましたので、その予算に合わせて「必要経費を除いて」、予算から逆算して建物を計画しました。結果、工務店にお願いすると「予算をオーバー」してしまうので「設計事務所による直営工事」で行う事で建築主様には了承して頂きました。
建築主様からの要望は、「解放感」、「無垢板」、「窮屈さを感じさせない事」でした。
27.5坪という床面積の為に「窮屈さの克服」が一つのテーマでした。南側の開口部を大きくとって「開放感の演出」を行い、「回遊プラン」を取り入れたことで窮屈さを感じさせない建築となりました。
また一般的に「開口部の大きい建物は耐震性に劣る」場合が多いですが、この住宅は「サッシの内側に筋違を入れて耐震性能を確保」してあります。その結果として「構造計算上は耐震等級3に限りなく近い耐震等級2」という結果でした。
南側の開口部を大きくした為に「省エネ計算のUA値」は悪い結果でしたが、実際に住んで頂いたら「大きな開口部を真南に向かせた」ことで、冬は晴れていれば朝の8時半位から暖房はいらないそうです。また夕方7時近くに帰宅しても「断熱施工の確実性」と「気密性の処理」によって日射熱を蓄えるので17°C位は保っているそうです。「省エネ計算の6地域」の建物ですのでUA値の計算より「いい断熱性能を発揮する結果」となりましたが、寒冷地ではこうはいかないと思います。
まずは予算をお聞きして予算の振り分け(建物本体に掛けられる金額の算定)を行い、そこからプランがスタートしました。プランのアウトラインは1回で決まりましたが、細かいプランの修正等で5回以上はプランの打ち合わせをしました。プランを決めていく段階で建築主様との「イメージの共有」を行うために大まかな「仕上げ材の種類」、「色」等も決定していきました。その後は細かな打ち合わせを行いながら「概算見積り」を提出をして予算の確認を行いました。予算が確定してからは、3か月間かけてひたすら「図面の作成」と「日射の検討」、及び「省エネ計算」等を行い、図面が出来た段階で「金額の入っていない設計書(見積り書)」を作成して、その見積書の内容と図面に沿って職人さんに見積りをして頂いて「見積り書の完成」、及び建築主様と「各職人さんとの契約」となり、着工という順番で工事が行われていきました。
北側隣地への「採光の確保」と「階段下へのトイレの配置」を考えて、各階の階高を2450mmとして、一般の住宅より350mmほど階高を抑えました。この結果として建物の重量が減って、「地盤の悪い敷地」でしたが構造計算上は問題がありませんでした。また建物の重量が減ったために「耐震性能」もアップしました。
この家がいいと思ったらクリック!
鷲巣 渉さんのそのほかの住宅事例
この住宅事例に関連するキーワード
この住宅事例を見ている人におすすめ