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設計を担当
築30年の純和風建築の戸建てリノベーション。30代ご夫婦と4歳の女の子と2歳の男の子の家。1階は砂壁の和室、凝ったデザインの建具が印象的で、玄関ドアと欄間に作り直し、再利用した。共働きのご夫婦が家事育児をしやすい動線レイアウトを最優先とし、たっぷり収納玄関、玄関からのパントリー、リビングの裏に大きな収納室を配置した。キッチンからトイレやお風呂まで見渡せるのも大事な視線とした。子どもたちは家じゅうをグルグル回ったり、ハシゴで登ったり、床暖房のある杉の無垢板床でゴロゴロしたり、たくさん伸び伸びと遊べるように工夫を仕込んだ。
ご主人のご実家の近くに購入された和風建築に小さいお子さま2人ご家族4人でお住まいでした。リフォームでご検討されていたところ、ご主人の学生時代の恩師から、BS朝日テレビ「辰巳琢郎の家物語」をご覧になり、気になる建築家がいる、と話に出た御社にご連絡を頂きました。ご縁で嬉しい限りです。
他には無い、面白い家にしたい!とのご要望がありました。
立派な和風建築でしたが、玄関が狭く、段差があり、子育てには不向きだった為、玄関部分を3㎡ほど増築をしました。
2階建てですが、一部分ズレた3階建てになっているのは、他にはない楽しい空間になりました。子どもたちが登ったり降りたり、家の中で走り回れるのをイメージして、設計しました。
BSテレビがきっかけで知り合えて、他局ですがBSテレビに取材して頂いて、思い出に残る家づくりになりました。
https://www.bs-tvtokyo.co.jp/sugoie/backnumber/index.html?p=8
ご夫婦のお休みが重なった日、月に1度のお打ち合わせで、1年以上ゆっくり時間をかけて進めて行きました。その為、設計にも新しいアイディアや検討する時間が焦らずに取れたので、設計側も納得のいくプランがご提案出来ました。
BSテレ東の「隣のすごい家」の取材を受け、竣工後3〜4年後の2022年12月に放送されました。撮影時はお邪魔させて頂き、家が育っているなぁ〜と感慨深い思いをしました。新築時よりも、数年住まわれて生活に馴染んだ家はやっぱり良いな、と思いました。
リビングから中2階で遊ぶ子どもをこっそり見えるように、欄間位置に強化ガラスを入れた。 中2階の下は、天井高さを抑えたファミリークローゼットになっていて、雪見障子はワーロン紙を貼り上吊引き戸として再利用し、和風テイストを残している。 テレビとDVDプレーヤーの配線は壁内に管を通して、室内から見えないようにした。
キッチンは20度の角度をつけた対面式にした。通常の対面式は回り込む必要があり、ダイニングテーブルまで意外と動きにくい。それを少しでも解消する為、角度を付けた。さらに斜めにする事で、リビングや中2階まで子どもの様子を見やすくした。 リビングの吹き抜けは2階の廊下部分で、ポリカーボネート床になっている。 キッチンカウンターの下の引き違い扉は既存の神棚にあった扉を再利用した。
ロフトの高窓からは夏の花火が見える。窓形状は変わったが、床高も高くなったロフトからは花火が見えるように。両方から登れる子ども室のロフトとした。ロフトの下にはリビングから見える中2階があり、将来的には2部屋になる。
写真真ん中で壁を作ると2つの子ども部屋に分けられる。 1つの部屋は中2階と2階、もう1つの部屋は2階とロフト、 3層の子ども室を2層づつ使える。
中2階の子どもスペース。写真左奥の開口は、1階のファミリークローゼットからのはしごと繋がっている。
玄関扉には床の間建具を組み込んだ造作建具上吊引戸にした。外観は印象そのままだが、サッシは断熱性の高いものに全て入れ替え、玄関はベビーカーも入れるように広げた。
ベビーカーのまま玄関に入れます。折り畳んだベビーカーは下が開いている靴収納に入れる事ができます。
玄関土間は濃いグレーの「らくらん」を塗りました。ワーロン紙を貼った雪見障子の奥はパントリーへと続いています。
元々あった勝手口は防犯上からも無くし、キッチンから外への出入りはパントリーを抜けて玄関からする事に変更しました。
20度にキッチンをずらして取り付けたので、出入りがしやすく、リビングが見渡しやすいです。
鏡を左にずらすと、歯ブラシなどの収納があります。 洗面室に窓も欲しい、でも鏡も正面に取り付けたい!という2つの希望を叶えられるようにしてみました。
お風呂を出てすぐのファミリークローゼット。 子どもたちのバッグ、自分たちで用意出来るように、見やすく、取り出しやすく、レイアウトを考えました。 写真奥は洗濯物を室内に干せるようになっています。 取り込めて、すぐしまえる、時短家事の動線です。 天井は低めの方が、普段使うものしか収納しないで済むので、時短につながります。(上は中二階)
室内物干し。 外部にも出られるサッシがあります。
キッチンに立った時に見える景色。 バックヤードのお風呂まで見えるので、仕事から保育園ピックアップして帰った後、直行お風呂で子ども達だけで入っていても、キッチンでご飯を作りながら見えるので安心なのです。 お風呂がキッチンから死角だと水の事故が怖いので、これなら安心ですよね。 お風呂からキッチンまで風も抜けます。
1階に少しでも広がり感が欲しくて吹き抜けにしたのですが、 透明だと女の子が気にするので、不透明にしました。