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設計、監理、プロデュース・コーディネート、インテリア、エクステリア(庭・外構)を担当
静岡県の朝霧高原にある牧場主の農家住宅である。
朝霧高原は富士山の西側標高870m の麓に位置し一体が牧場地帯になっている。名前の通り朝には霧がかかることが多く、 それが晴れると雄大な富士山が姿を現す。 山の激しい天候の移り変わりや日差しの傾きによって1日の中でもその姿が全く異なる景色に変化することに驚いた。
この景色が地域住民にとって日常ではあるものの、それとしてだけでなく生活の一部として、人と自然の間に目に見えない繋がりを感じ取ったことが設計の第一歩であった。
山頂と敷地を結ぶ一本の線と家の中心を重ね、そこを家族や友人が集う土間とした。暖かい季節には窓を開け放つと山側から気持ちのいい風が通り抜け、冷んやりとした石の床を足の裏で感じる。 冷え込む季節には薪ストーブを囲んで揺らめく炎を見ながら暖をとる。そんな生活の楽しみをこの土間に集約させた。
施主の幼い頃から身近にあった富士山。此処にある環境そのものを一つの線で日々の生活の中に取り込むことがこの住宅の主題である。
薪ストーブのある土間から富士山を望む
外観の遠景。遠くに富士山を望む
薪ストーブの前でゆったり寛げる
薪ストーブを置く台をコンクリートで製作。台の下は薪を収納できる
リビングから土間を介してダイニングを見る
土間から玄関側を見る
特注のダイニングテーブル。障子を引き込む戸袋はインテリアのアクセントに。
造作カウンターと既製品のキッチンを組み合わせています。
階段を登る時の景色の移り変わりを楽しむ
薪ストーブの熱で二階まで暖かい
家型がずれて重なる
山の景色に白い外観が映える
玄関側から庭に通り抜けられる土間