戸建リノベーション・リフォーム

Yamashina house

エリア:

京都府山科区

内容:

寝室と浴室・洗面の小さなリフォームです。
仕上げや設備を変えるだけのリフォームだったら建築家に頼む必要がないのかもしれません。でも暮らしの不便さや不満を解決したり、大きく間取りを変更したい場合、場当たり的なリフォームをしてしまって、後から後悔しないために、小さなリフォームであっても建築家に頼むほうが良い場合があります。
「ホテルの部屋のように寝室から洗面トイレに行けるようにすること」「浴室・洗面を明るくすること」「書斎をウォークインクロゼットにすること」がこのリフォームの目的でした。寝室から洗面所への出入り口をもうけて、洗面所にトイレを設置し、浴室はユニットバスではなく、在来工法で製作しています。私は在来で風呂を設計する場合はホーロー浴槽を使うことにしています。見た目もすっきりとしていて清潔感があり、ホーローは湯冷めしにくいとのこと。壁や床に使用しているのは十和田石。すべりにくく、石の中でも暖かい肌触りの素材です。天井には、チークの無垢フローリング材を張っています。浴室廻りはメンテナンスフリーという言葉を過信して、ユニットバスを選択しがちですが、どんなものでも家を永く使い続けるにはメンテナンスは必要だと考えています。家に対する手間を惜しまずにかけていくためには、選んだものに愛着が持てるかが重要です。
クライアントさんは、「この風呂は疲れが取れる」といってくださいます。十和田石の効果なのか、明るくなった浴室が気持ち良いのかはわかりませんが、愛着とはそういう体験から生まれるものなのかもしれません。
撮影:岡田大次郎

この住宅事例を手掛けた建築家

SpaceClip一級建築士事務所

建築家 / @京都府

どうやって暮らすか、何が最低必要か、現実的な要素をふくらませながら、建築家との家はできあがっていきます。でも出来上がったものが本当に現実的過ぎては面白くない。現実と創造のエッジの部分に良い住宅はあると思います。 モノにあふれた世の中ですが、自分に合うピッタリのモノに出会うには、かなりの苦労を必要とする気がします。そして、住宅、オフィスビル、商業空間、といったさまざまな建築が広い分野で注目を集める中、たくさんのモノの中に一番欲しい「普通のモノ」が少ないことに気づきます。 「不便なモノ」、「余計なモノ」、「過剰なモノ」そんなものを払いのけて、できるだけシンプルに、心地良く、快適に、普遍的に使えるモノを目指して、ものづくりができたらと思います。

SpaceClip一級建築士事務所さんの住宅事例