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京都市左京区の銀閣寺参道から少し入ったところにある住宅のリノベーション。
築30年以上の昭和時期の住宅です。もともと30坪弱の小さな家で、6~8帖の部屋が細かく仕切られている閉鎖的な間取りでしのたで、開放的にすること、ワンルームのようなつながりを持つことをデザインコンセプトとしてリノベーションしました。
既存住宅の面影をどこかに残すというのが、SpaceClipで行う場合のリノベーションの手法の一つですが、今回は天井を剥いで屋根裏の構造をしっかり見せ、また既存のアルミサッシを残すため、サッシの古さと改修した壁に違和感を生じないよう、残したアルミサッシには障子を入れています。障子は枠を全部白塗装して、通常よりも少し割り付けを大きくしているので、少しモダンな感じに仕上がっています。また、障子を入れることで結露対策や暑さ寒さ対策、カーテンのかわりのインテリアとしても役立っています。(サッシを新しくしたところは、全てペアガラス。)
ワンルーム化したため、壁の断熱材は吹付けタイプのアイシネンを使用し、屋根は外断熱にして性能を上げて、省エネ化を考慮しました。リノベーションする際、工期的な問題や寒さ対策のためユニットバスにすること多いのですが、今回は内寸に余裕があまりないため、広さを優先するため在来の浴室としています。タイルと浴槽を変えただけですが、清潔感のある浴室になりました。外観はさほど手を入れていませんが、内部を刷新して昭和の面影と古い町並みにそのまま馴染むようなノスタルジックな住宅にしています。
撮影:岡田大次郎