注文住宅

Quartz

内容:

昔の郊外の面影を残す温暖でアクセスのいい絶好の立地に、鉱物の結晶のような形をした敷地が見つかりました。
依頼者のセンスと熱意が、かっこよく、暖かい、家族の家に結晶しました。

アプローチ

列柱と格子が印象的なアプローチは、雨の日も駐車スペースから室内まで庇に守られます。
赤杉の格子とシックなタイル床が連続して、室内への期待感を誘います。

アプローチからポーチ

門扉を開けると、季節ごとに表情を変えるヤマモミジが入る人を出迎えます。
屋根のない前庭には太陽の光が注ぎ込み、明るいスペース。
塀と格子で表の通りから切り離されるので、プライバシーを高く保つことができます。

玄関

玄関扉を開けると、頭上は吹き抜け、正面は奥まで天井が続く、タテヨコに広がる空間が目に飛び込みます。
そこここに配された間接照明が室内を心地よく彩り、印象的に家の顔を演出します。

二カ所の下駄箱、物入れ、クロゼットなど収納力も抜群。
無垢材カリンのフローリングに合わせて造作した家具が、空間の密度を高めます。

玄関吹き抜け

玄関上部は階段吹き抜けを兼ねて、広い開口となります。
階段は金属をイナズマカットしたササラに木の無垢材の段板を組み合わせ、造形的でありながら心地よい肌触り。
階段下部は一部を外用収納とし、空間を無駄なく使います。

玄関吹き抜け

階段側から見た吹き抜けの様子。
上部の大きな窓から光が落ちて明るい玄関です。
玄関の左手には下駄箱からクロゼットに続く収納があり、
そのままリビングとダイニング、その先の水回りへと
空間が連続します。

スタディコーナー

階段吹き抜けの奥に佇む、不思議な形の小スペース。
長いカウンター、本棚、エアコンまで備えたスタディコーナーです。

不定形な敷地を生かした角度のある空間は、リビングから独立しつつ一体感のある絶妙の関係。
玄関のすぐ横で階段の真下という位置も、家の中にいながら少し違う場所という、面白いポジショニングです。

家族と一緒にいながらネット検索したり宿題をしたり。
小さな居場所が大きな役割を果たします。

玄関ホール

玄関を上がると正面には格子の収納、右に進むとスタディコーナー、左に進むとダイニング・キッチン・水回りへの動線が続きます。
腰の収納の手前が玄関ホールにあたり、人の流れを自然に分ける役割を果たします。

階段は蹴込みがなく浮遊感漂う華奢な作りに見えますが、数段ごとに壁と接するため、しっかり安定しています。

玄関ホール

間接照明に彩られる玄関ホール。
天井と床面、壁面にも設けられたスリットから光がもれて、無垢材の深さが際立ちます。
格子の収納は第二の下駄箱としての機能と、リビング側への目線をカットしながら天井の連続性を効果的にする二役を担います。

間接照明を備えた縦型スリットは、照明のスイッチ類を収めるための場所。
大きな鏡とクロゼットも備えて、美しさと機能性を併せ持つ玄関ホールになりました。

玄関吹き抜け

玄関上部に広がる吹き抜けの大きな窓。
不定形の窓はコンセプトのQuartzを表現するアイコンであり、玄関はもとより2階 まで明るい光を届ける役も担います。

都市近郊でありながら昔ながらの田園風景を残す立地の良さを、一望できる贅沢な窓。
朝日から夕焼け、星空や月の満ち欠けまで。
一日を通して楽しめる、外部との広い接点です。

二階手洗い

階段を上がって吹き抜けを望む気持ちのいい場所に、手洗いできるスペースを作りました。
寝室の近くの手洗いは洗面所がふさがっている時やヘアメイクの前後など、あると便利な機能です。

カウンターは収納と手すりを兼ねたオーダー家具。
カリンのフローリングによく合うチェリー材で、色や質感が統一されます。
奥は納戸への扉、手洗いの向かいには収納が壁のように連なります。

オリジナルキッチン

キラキラ輝く美しいI型キッチン。
キッチンはフルオーダーメイド、モザイクタイルはトーヨーキッチンのSICISです。
住む人のこだわりが強いキッチンは、オリジナルの製作で夢を実現できます。
このステンレストップは依頼者の希望で、シンクまで一体で作られています。
モザイクタイルの色や種類も、依頼者がなんどもショールームに足を運んで決定しました。

キッチン

ダイニングとリビングに接するキッチンは、タイルとウッドパネルの腰壁で手元を隠しています。
これをカウンターではなくトップの薄いパネルにしたことで、すっきりした空間にまとまりました。

ダイニング

カリンの床材に合う木のダイニングテーブル。
キッチン同様、オーダーメイドによる製作です。
金属の足はいぶし仕上げ、天板はチェリー材。
キッチンからダイニングまで同素材でまとまります。

建築家と建てる注文住宅では、オーダーメイド家具で室内をコーディネートすることができます。
色、サイズ、質感、天井や壁との関係など細部まで考え抜いたインテリアで、空間密度がぐっと高まります。

リビング

テラス側から見たリビング。
光を乱反射するモザイクタイルがポイントになり、床のカリンと家具のチェリーが落ち着いた調和を見せます。
ダイニングテーブルの横のついたては、キッチンの手元を隠すウッドパネル。
リビングのテレビボードや通路側の収納と素材を揃えて、一体感のある室内になりました。

リビング

ラグを広げたような畳は、おしゃれな室内で、ほっこりできる場所。
子供の昼寝にも、コタツを置いても、ごろっと寝転んでもいいスペースになりました。
子供も大喜びの、床下暖房で冬も暖かい畳。
シックなカラー畳でフローリングとの相性もばっちりです。

リビング

柱のない、広々した空間が魅力のリビングルーム。
床の一部を畳スペースとし、ごろ寝もコタツもOK。
床下には基礎コンクリートを温める床下暖房を設置しているので、開けた空間ですが冬も温かく過ごせます。

格子の収納は玄関側が下駄箱、リビング側には小さな本棚を備えています。

リビング

間接証明が美しいリビングのテレビボード。
キッチンのウッドパネルと同じチェリー材で作りました。
カウンターの下はキャスター付きボックスで、手前に引き出しておもちゃやアルバムなど、散らかしやすい子供用品収納できます。
左側扉の奥には蓄熱暖房機を設置。
使用時は扉をはずして、右の収納の一部にセットできます。

住む人のライフスタイルがデザインに反映されるのも、注文住宅の楽しみです。

水回り

藻土の壁、タイルの床、人工大理石のカウンター。
白を基調にした清潔感ある水回り。
白でまとめてもひやっとした冷たさがないのは、珪藻土やタイルの質感によるところ。

ハイサイドライトや間接照明で明るさを保ち、足元はもちろん床下暖房。
壁面の大きな鏡がホテルのような水回りです。

ポーチ

格子の門扉を入ると、玄関の前にささやかな植え込み。
初夏に新緑を、秋には紅葉を届けるヤマモミジです。
上部は解放されて、光と雨は樹木に降り注ぎます。

玄関を開けると季節を感じるスペースです。

テラス

リビングに接した広いテラス。
デッキチェアを出してゆったり寛げるスペースです。
2.5m以上の奥行きで、夏には子供用プールを出したり、バーベキューを楽しんだり。
お隣とは塀一枚でで接しますが、高さがあるので目があう心配もありません。

開放感とプライバシーを兼ね備える、第二のリビングです。

テラス夕景

広いテラスに帳が降りて、そろそろ室内が恋しくなる頃。
室内の家族の声を聞きながら、ビール片手に寛ぐのも最高な時間帯です。

月夜や星を眺めたり、夜風に当たったり。
第二空間の夜は、意外な楽しみに満ちています。

全景

折り重なるような屋根、不思議な形の全景は、アプローチ部部から見たところ。
不定形な土地形状を生かして、鉱物の結晶のような建物ができました。
屋根の勾配は太陽光発電を乗せられるよう設計されています。

土地のポテンシャルを生かし切るのも設計の仕事です。

全景夕景

室内に明かりが灯る時間の全景。
階段吹き抜けの大きな窓からほんのり明かりがもれて、温かな空気に包まれます。
折り重なるようなアプローチの屋根、印象的な列柱。
実は、駐車場から室内まで雨に濡れずに入れるための工夫です。

全景夕景

道路側から見た夕景、キラキラ光る様子は宝石のよう。

子供が育つ家は、その空間で過ごす時間こそ生涯の宝物。
輝かしい時間にふさわしく、家もともに成長します。