戸建てリノベーション

海を見晴らす三角屋根『増築リノベーション』

手掛けた建築家

設計、監理、インテリアを担当

海を見晴らす三角屋根『増築リノベーション』 (外観 海を見晴らす)

外観 海を見晴らす

昭和32年ころに建築された木造平屋建ての住居(築58年)に屋根裏に子供部屋を増築する計画。 2年ほど前に浴室、洗面、トイレ、台所を改築し、外壁は構造用合板と外装サイディング張り、内装は珪藻土塗り壁、天井クロス張り、床仕上げを改修している。 もともとは西隣りの母屋の離れとして建てられた建物。接道は東側の階段状の公道となる。小高い山の南斜面で南に海を臨む敷地である。敷地条件は第1種低層住居専用地域、防火指定なしであるが、第2種風致地区、土砂災害警戒区域、埋蔵文化財包蔵地域、宅地造成等規制区域にあり、既存不適格建物で建築確認申請が困難である。建築確認はとっているが、完了検査済みは取得していない。 そこで、建築確認の必要ない条件での増築とし、屋根の改修による10m2以内の増床およびロフト利用を考えた。既存北側の浴室、洗面、トイレ、台所のある水回りはそのままで、屋根の瓦葺きのみ改修し、南側の居間、寝室と玄関、次の間(トイレ前)の屋根を架け替えて、屋根裏部屋(約13畳)をつくる。矩勾配の屋根を南北に妻側を向けてかけ、海を臨む窓を付ける。次の間に箱階段を設置し、周囲を3畳分の吹抜けとする。 そして上部にトップライトを設け、採光と換気に配慮する。北側壁面には北側の山が覗ける小さな窓を付ける。南側の窓は2つ対称につけて、将来部屋を2分割することも考慮する。窓の高さは低く、落下防止に窓の外側に小さな窓台を付ける。ロフトの床に座ってちょうど良く海が見える。 もともと、風通しの良い住宅であったが、ロフトをつくることでさらに立体的な風の通り道ができた。箱階段のある吹抜けから光が1階まで差し込む。トイレ前に曖昧なスペースは魅力的な動線スペースに様変わりした。 内装は日本家屋の雰囲気を踏襲し、木の床と珪藻土塗り壁とする。造作部分はこげ茶色に染める。開口部は複層ガラスのアルミ製サッシュ。1階寝室の南側外壁は耐力壁として補強する。 屋根材は銀黒色のガルバリウム鋼板竪ハゼ葺き、外壁はこげ茶のサイディング張りで、既存部の縦貼りと対比し、増築部は横張りとした。

海を見晴らす三角屋根『増築リノベーション』 (外観 南面)

外観 南面

昭和32年ころに建築された木造平屋建ての住居(築58年)に屋根裏に子供部屋を増築する計画。 もともと、風通しの良い住宅であったが、ロフトをつくることでさらに立体的な風の通り道ができた。箱階段のある吹抜けから光が1階まで差し込む。トイレ前に曖昧なスペースは魅力的な動線スペースに様変わりした。 内装は日本家屋の雰囲気を踏襲し、木の床と珪藻土塗り壁とする。造作部分はこげ茶色に染める。開口部は複層ガラスのアルミ製サッシュ。1階寝室の南側外壁は耐力壁として補強する。 屋根材は銀黒色のガルバリウム鋼板竪ハゼ葺き、外壁はこげ茶のサイディング張りで、既存部の縦貼りと対比し、増築部は横張りとした。

海を見晴らす三角屋根『増築リノベーション』 (ロフトからの眺め)

ロフトからの眺め

ロフトからオーシャンビューを得られた。

海を見晴らす三角屋根『増築リノベーション』 (居間と階段)

居間と階段

ロフトへ上がる箱階段を見上げる。1階は畳間と板の間。 トップライトから1階まで採光する。

海を見晴らす三角屋根『増築リノベーション』 (ロフト)

ロフト

もともと、風通しの良い住宅であったが、ロフトをつくることでさらに立体的な風の通り道ができた。箱階段のある吹抜けから光が1階まで差し込む。トイレ前に曖昧なスペースは魅力的な動線スペースに様変わりした。

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手掛けた建築家

設計、監理、インテリアを担当

用途

自宅

居住者

家族(子供2人以上)

所在地

神奈川県鎌倉市

費用

設計・施工:500万円台(工事費)

改修規模

部分リノベーション (基礎耐震、ロフト増築)

階数

平屋

間取り

2DK → 4DK

間取り

リノベーション前

リノベーション後

手掛けた建築家のコメント

設計、監理、インテリアを担当

『海を見晴らす三角屋根』稲村ケ崎・K邸  2015

昭和32年ころに建築された木造平屋建ての住居(築58年)に屋根裏に子供部屋を増築する計画。
2年ほど前に浴室、洗面、トイレ、台所を改築し、外壁は構造用合板と外装サイディング張り、内装は珪藻土塗り壁、天井クロス張り、床仕上げを改修している。

もともとは西隣りの母屋の離れとして建てられた建物。接道は東側の階段状の公道となる。小高い山の南斜面で南に海を臨む敷地である。敷地条件は第1種低層住居専用地域、防火指定なしであるが、第2種風致地区、土砂災害警戒区域、埋蔵文化財包蔵地域、宅地造成等規制区域にあり、既存不適格建物で建築確認申請が困難である。建築確認はとっているが、完了検査済みは取得していない。

そこで、建築確認の必要ない条件での増築とし、屋根の改修による10m2以内の増床およびロフト利用を考えた。既存北側の浴室、洗面、トイレ、台所のある水回りはそのままで、屋根の瓦葺きのみ改修し、南側の居間、寝室と玄関、次の間(トイレ前)の屋根を架け替えて、屋根裏部屋(約13畳)をつくる。矩勾配の屋根を南北に妻側を向けてかけ、海を臨む窓を付ける。次の間に箱階段を設置し、周囲を3畳分の吹抜けとする。 そして上部にトップライトを設け、採光と換気に配慮する。北側壁面には北側の山が覗ける小さな窓を付ける。南側の窓は2つ対称につけて、将来部屋を2分割することも考慮する。窓の高さは低く、落下防止に窓の外側に小さな窓台を付ける。ロフトの床に座ってちょうど良く海が見える。

もともと、風通しの良い住宅であったが、ロフトをつくることでさらに立体的な風の通り道ができた。箱階段のある吹抜けから光が1階まで差し込む。トイレ前に曖昧なスペースは魅力的な動線スペースに様変わりした。

内装は日本家屋の雰囲気を踏襲し、木の床と珪藻土塗り壁とする。造作部分はこげ茶色に染める。開口部は複層ガラスのアルミ製サッシュ。1階寝室の南側外壁は耐力壁として補強する。 屋根材は銀黒色のガルバリウム鋼板竪ハゼ葺き、外壁はこげ茶のサイディング張りで、既存部の縦貼りと対比し、増築部は横張りとした。

リノベーション前の写真

パース/模型/CG/スケッチなど

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この事例のコンセプト

この住宅の写真

手掛けた建築家

対応業務

注文住宅、リノベーション (戸建、マンション、部分)

所在地

東京都世田谷区玉川2-11-4 平林ビル3階

主な対応エリア

東京都 / 神奈川県

全国対応可能

目安の金額

30坪 新築一戸建て

2,400〜4,500万円

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